80's ROMANCE in TOKYO Version4 @ wedge
Report 序章
Report by Amabile | Report by Conta |
■ 決戦前夜 というわけでなんか気づいたら朝だった。80's ROMANCE
in TOKYO4回目の朝は完全に寝不足だ。でも今年はパンクでいこうと決めてたので、がんばってお店へ早く行って髪の毛を逆立ててみた。今年は9時出発ということにしたんだけど、どうせ遅れると思ってたREUがちゃんと9時前にお店に来た。えらいぞREU! トイレ休憩のためインターで、REUが「新日本プロレス 最強バトル列伝」というDVD付きのお菓子を持ってきた。こういう時のREUは子供だ。本当にうれしそうです。ぼくもほしかったので370円だしとりあえず2つ買ってみた。そしたら見事に2人ともシークレットがいきなり出ちゃいました。これは幸先いいぞ(だがREUは帰りにも1つ買ってまたしてもシークレットを出してしまう) かべさんの姿が車の中から見える。今年もちゃんとwedgeの前に駐車場を確保していてくれた。車の中から手を振る「かべさぁーん!」 去年ついに出会いサイトデビュー、じゃなくて携帯を手にしたダンサーズ東京支部長Contaさんはちょっと遅れるらしい。ええっ、せっかくお昼いっしょに食べたかったのに。ぼくの嫌いなラーメンのねぎをContaさんの器の中にそっと入れてあげたかったのに。と残念に思ってたらもう下北に到着したとContaさんから電話が。お店は去年と同じスペイン料理のお店だったので、そこに直接来てくれることになった。 腹ごしらえもしてwedgeに連絡してみるとまだお店の人が来ていない。それならレコファンだ。やった!レコファン好きだ。でも3時まで10分しかないぞ。みんな急げ!おれに続け! 名古屋を出発してから6時間、NWの聖地であるwedgeについに到着。東京では2年連続同じハコなのは初めてのことだ。でも同じハコだとなんか帰ってきたみたいな感じで懐かしい。DJブースに入ってみるとCDJが最新式の大きいやつだった。すっげぇ、カッコいい!使えるのかこれ?まぁ、いいや。
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■ Prologue 猛暑続きで記録的な暑さの今年の夏だったが、この日に限ってなんと朝から冷たい雨。オーマイガッ!ちょっとテンション下がるじゃ〜ん(泣)。昨日まで続いた都内の連続真夏日も、40日という観測史上新記録でストップだ。・・ん?新記録?? 待てよ、逆にある意味縁起が良いのかも!?・・・なんて今考えるとちょっと思ったりもする。そう、それを「集客」という点に置き換えれば。しかし、出陣前の気分はやっぱりちょこっとグレイ。でもそんなモヤモヤした気持ちをくんでくれるかのように、午後に向かって空は次第に泣き止んでくれたので一安心。あーよかった。 熱戦の舞台は去年同様、下北沢にあるWEDGE。過去3回は毎回ハコを変えてきた80's ROMANCE in TOKYOだが、去年のWEDGEでの感触が思いのほか良かったということで、初めての同一ハコ開催。ダンサーズ東京支部長(ていうかダンサーズは今回ただ一人?ロンリーダンサーなの?さびちー!)の僕は、去年の「一揆」のあの熱気を脳裏に蘇らせながら、期待に胸が高鳴る。そして今年は初の日曜開催。どのくらいのペースでお客さん入ってくれるだろう?と、これまたやっぱりドキドキ気分。Amabileさんたちとは、去年と同じく下北で14時頃の待ち合わせだ。でも気合い十分なはずなのに僕はちょびっと遅刻をしてしまった。ゴメンナサ〜イ。WEDGE同様、食事場所も去年と同じくあのフランス料理店・・・じゃなくラーメン屋へと、僕は急いだ。 そしてまた、これはある意味名物といっても良いのだろうか、反逆のカリスマ美容師Amabileさんの、その妖艶なるゴスプレぶりが今年も楽しみだ。ある時は暗黒のロバート・スミス兼リチャード・バトラー兼デヴィッドJ、またある時は純白のフリルを華麗にまとう一人スパンダー・バレエ、またある時は暗闇の帝王アンドリュー"サングラスは顔の一部です"エルドリッチ、あるいはマラカスをマイク代わりに歌うボビー・ギレスピー。一体どれが本当の姿なの!? その神秘のヴェールに包まれた素顔を知る者はまだ誰もいない・・・ことはないだろうが、毎年変幻自在に我が身を染めてくれるAmabileさん。しかもどれもキマっててカッコイイのだ。そんなさすらいのカメレオンDJが選んだ今年のカードはズバリ"PUNK"。首に巻かれたバンドには刃渡り10cmはあろうかという(実際は1cmほど)鋭利なシルバーの鋲が妖しく光を放つ。うっかり声をかけようものなら振り向きざまに顔面が血に染まりそうだ。う〜んデンジャラス! 両手にも、鋲が打たれた黒と赤のリストバンドを装着。何でもまだ物心つかない幼少時代からの愛用品らしい。おしゃぶりよりも先に与えられたという伝説もある。もちろん、今作った伝説だ。それにしても、去年のグラサンよろしく恐ろしいほどカラダの一部と化している。物凄い気迫だ。こんな格好ではネオアコやファンカラなどはおよそかかるまい。僕も去年同様、短髪で臨んで良かったと思った。気分はすでにビリー・アイドルだ。というか、昔髪を染めたらビリー・アイドルみたいと言われたことがある。それだけだ。 そんな気迫と気迫のぶつかりあうような再会を果たしつつ、まずは腹ごしらえ。一年ぶりの再会に話も弾む・・・はずなのだが、なぜか一年ぶりという感じがしない。まるで一週間前に会ったかのような親近感。そして違和感(笑)。普段ネットでは頻繁にやりとりしてるし、Amabileさんとももうかれこれ17年くらいの付き合いか? そんな連帯感からだろう、そうに違いない、と細かいことは気にせずにとりあえず僕は「塩冷やし中華」なるものをオーダー。待ち合わせ時間に遅れそうだったのでAmabileさんと同じものをと思っていたが、なぜかあったかいのより冷たいのが食べたい気分で結局はっちゃんと同じ物を注文していた(笑)。ちなみにAmabileさんはあったかいやつ。一緒にキャビアも注文していて美味しそうだったが(実際は鶏のたまご)、二児の父である僕はここはストイックに一皿のみで。大きめにカットされたネギがやや辛かったがなかなかに美味。よし、これで腹ごしらえはOK牧場。あとは水分補給のペットボトルをコンビニで買えば準備万端。去年の教訓を活かして今年はバッグに忍ばせておこう。没収されないように(笑)。口の中に残ったネギの臭みを取るため兼デザート代わりのアイスも購入し、さあいざ出陣!・・・の前に、例によって、行く道すがらにあるレコファンだけはとりあえずチェッーク! まだ10分ほど時間があるらしい。こんな時でもジャンキーだ。俺の生き様を見ろ!と豪語しながらレコファンに突入するAmabile隊長の後をみんなで追う。結局僕は何も収穫はなかったが(というかやっぱり時間がなさすぎた)、REUさんだけは何かCDを抱えていたようで流石。そんなこんなでそろそろ時間となり、いよいよ熱戦の地WEDGEの空間と一年ぶりのご対面だ! 地下へと降り、扉を開ける。去年「木登り」をしたあのブースの壁が目に飛び込んでくると、懐しさに思わず目頭からドッと汗が吹き出す思いだ。嗚呼、一年前の熱気がフィードバック・・・と、感傷的な気分に浸る間もなく、スタッフの方にあいさつをすませ、レコード類をブース下へと運ぶ。僕もここぞとばかりにスタッフらしい働きをしようとレコ運搬に加勢するが、大柄なμraさんが両手にガッとレコを抱えた時点ですでに自分の手伝う分はあんまり残ってなかったような気が。まあいい、自分の本業はサクラ・ダンサーズ。愛と正義と平和のため、誰もいないフロアを温めるのが最大の使命なのだ。そう、自分に言い聞かせる。 スタッフの人が機材の使い方の説明を始めた。レコを回さない自分は聞く必要ないのだが、横から何となく耳を傾ける。でも邪魔なのでやっぱりどく。CDプレーヤが新調されており、アナログタッチな頭出しが可能になったらしい。うーん、見てるだけでもカッコイイな。イベントのチラシをブース下の壁に貼ったり、マラカス&タンバリンの小動具をチェックし、気分は早くもマッドチェスター・レイヴ・オン!なAmabileさん。パンクな強面ルックとは裏腹にマメである。そして名古屋でも愛用されているというジャケ・ディスプレイ用のスタンドをセットするが、脚が長過ぎてDJプレイを妨げそう。でも機転を利かせ、脚を外してガムテープで固定すればあ〜らピッタリ! 照明も薄暗くし、七色に輝くミラーボールを回せば、そこはもう魅惑の社交場80's ROMANCE in 下北沢。今宵あなたをNew Waveという素敵なマジックで酔わせまくります。ニヒルに微笑むAmabileさんの瞳の奥からはそんなメッセージが発せられていたに違いない。
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