80's ROMANCE in TOKYO Version 7 @ WEDGE

PART 1

ついにスタートしてしまった80's ROMANCE in TOKYO Version7。今年は、いや今年も(来年も)気合いを入れて頭を丸めてきたTAK-Cがトップバッター。1曲目は今話題沸騰のドイツのエレクトロ・ユニット、デジタリズムの「Digitalism In Cario」。今回の特集アーティストの1つ、キュアーの1stアルバムに収録の「Fire In Cario」をズタズタにサンプリングした曲である。しかしじつはこの曲はフライングでスタートしていて、その場にいたDJしか聴いていないのだ!どうだ!(意味なし)でもセットリストには載せたかったんだよねー。

実質上の1曲目はフライング・リザースの「Money」。ピンク・フロイドのテクノポップなカヴァー。この時ぼくとREUは2人で男子トイレに引きこもって開始早々禁断の世界へ・・・逝くわけもなくREUの口紅を塗るプレイ。今日のREUはロバスミだから赤い口紅くらいちゃんと塗っておかないとね。でも2人で狭いトイレに入ってたら一瞬REUの世界に引き込まれそうでちょっとこわかったぼく。ついでに自分の口紅も直してフロアに出てみると曲はシナロケ。早くもこの日1曲目の日本の曲だ。そして曲はフランスのアイドルのLIOのキュートなテクノポップへ。

次の曲はACTの「I Can't Escape From You」。元プロパガンダのヴォーカリストのクラウディア嬢のユニットでかなりカッコいいエレポップ。ちなみにカップリングではスミスの「Heaven Knows I'm Miserable Now」のカヴァーやってます。ん?TAK-Cが着ている黒のノースリーブは、去年ゴシゴシした時と同じハード・ゲイ仕様のTシャツじゃないか?彼はひょっとして今年もゴシゴシしたいのだろうか?3時のスタートから入場してくれた80's ROMANCERのみんなありがとう!でも去年のスタート時に比べるとフロアはまだスカスカ。だから前半の特集はペット・ショップ・ボーイズじゃなくてネオアコ特集にするべきだったんだ!とContaさんに怒られるドラキュラ。

曲はロキシー・ミュージックの名曲「夜に抱かれて」へ。うーん、ロマンチック。でもぼくはどちらかというと夜より女子に抱かれたいなー。ぼくを抱いてもいいと思っているそこのあなた!ぜひメールお待ちしています。TAK-Cの1stセット最後の曲は、名プロデューサーのトニー・マンスフィールド率いるニューミュージック!清涼感溢れる夏らしいエレポップで最高だ!ぼくに全てをプロデュースされてもいいと思っているそこのあなた!ぜひメールお待ちしています。


そして今年の主役ロバートREUの登場。1曲目は高橋幸宏の「Charge」でスタートだったんだけど、幸宏さんはこの前にかかった曲も含むニューミュージックの1stアルバムの日本盤ライナーを書いているのだ。こうやってぼくがレポに書かないとわかりにくいなんて素晴らしいつなぎなんだ!そんな自分に感動してむせび泣くREU。いい仕事だったとわざわざブースまで入って褒めたたえるぼく。どうでもいいと思っているレイザー"TAK-C"HG。2曲目はCULT HEROの「I Dig You」だったんだけど、じつはこれはキュアーの覆面バンドで今回の特集ならではのマニア心をくすぐる選曲。こうやってぼくがレポに書かないとわかりにくいなんて素晴らしい選曲なんだ!

曲はスティーヴィー・ニックスの「Rooms On Fire」へ。完全にhelixちゃん用の選曲だが彼女はフロアでちゃんと応えてくれるからDJとしてもプレイした甲斐があるよね。次の曲はToshiさんリクエストのオインゴ・ボインゴ。REUが大好きなバンドだからうれしいリクエストだったはず。でもToshiさんがいなかったからわざわざバーへ呼びにいく。なんか今年はバーへ呼びにいく回数が多かったなー。みんな次は自分の好きな曲がかかると予想して早めにフロアへ出てくるんだ!微妙な空気のにほいを感じ取るんだ!ぼくの加齢臭を嗅ぐんだ!それより好きな曲はイントロから聴きたいはずだから片時も所定の位置を離れるな!いや、よかったら離れないでください。

次はLUSHだ!曲はギリギリ89年リリースの「Bitter」。まだシューゲ好きの女子がかなり来てなかったけどかかっちゃったものはしょうがない。おもちゃのギターは顔面ダークサイケデリア、下半身マッドチェスターのContaさんに任せた!恍惚とした表情を浮かべているがシューゲイズはしていない。もっと足下を見るんだ!かべさんはシューゲイズどころか瞑想にふけっている。そんな前半戦の平和なひととき。

REUの1stセット最後の曲はブラーのクラブヒッツ「Girls & Boys」Pet Shop Boysリミックス!イントロで一瞬歓声が上がったような気がしないでもない。名古屋ではよくかかってるけどついに東京でも90'sのブラーがかかったかー。でも次のかべさんがPSB特集だからバッチリのつなぎだったのだ。その場にいた人はとりあえず両手を上げて合唱。やっぱりフロア盛り上がる曲だよねー。80's ROMANCEの本質ではないんだけど今回なら中盤でかけてもよかったかなとちょっと思った。


そして今年は、いや今年も(来年も)気合いを入れて頭を丸めてきた東京支部長かべさん。その気合いの頭をあえて帽子で隠しての登場。そう、闘志とは内に秘めるものなのだ!そろそろかべさんの頭もTAK-Cに負けじと光り輝き始めないかちょっと心配です。ん?かべさんの帽子は去年と同じハンチングじゃないか?ひょっとして東京支部長もゴシゴシしたいのだろうか?今年のかべさんの1stセットは30分丸ごとPET SHOP BOYS特集!80's ROMANCEの日程を1ヶ月早める原因となったにっくき、いや愛すべき相手。でも思ったよりお客さんが来てないぞ!それどころかこのPSB特集が終わってから来ようとしてないか?

でも特集しちゃったものはしょうがないからPSB特集スタート!1曲目はPSBの「Can You Forgive Her?」。93年のシングルだけど、今回の特集はあえて90's以降の曲をメインに組んでもらったのだ。こんな企画の時じゃないと80's ROMANCEで90's以降の曲はかけにくいからね。2曲目はあの石川秀美ちゃんが日本語でカヴァーした「Love Comes Quickly 〜霧の都の異邦人〜」。はかせが予想してたらしいけどPSB特集でこれかけなかったら意味ないよね。ちなみに秀美ちゃんはこの曲収録のアルバムで、なんとダフィーの「I Love You」の日本語カヴァーも披露しているのだ。おそるべし脚線美である。

曲はPSBがプロデュースしたダスティ・スプリングフィールドの「In Private」へ。PSBの最新作「FUNDAMENTAL」ではエルトン・ジョンとのデュエットでセルフカヴァーしている。次の曲はPSB自身が公認しているPSBカヴァー・ユニットでその名もWEST END GIRLS。このユニット名はもちろんPSBの曲のタイトルから。最初けっこういい感じと思ったんだけどすぐ飽きてしまいそうだ。いや、もうすでに飽きた。そして曲はKILLERSの「Read My Mind」のPSBリミックスへ。オリジナルも哀愁溢れる名曲なのだが、このPSBリミックスはさらにキラキラ感もプラスした素晴らしいアレンジなのです。やっぱりPSBのリミックスは最高!

次の曲はATOMIZERの「Hooked On Radiation」。ATOMIZERは元SPECIMENのメンバーが在籍でこの曲はKLFのジミー・コーティがプロデュース、さらにPSBがリミックスしているのだ。こうやってぼくがレポに書かないとわかりにくいなんて素晴らしい選曲なんだ!ちなみにこのシングルのジャケットはエロい!こういうジャケの曲はContaさんにかけてもらいたいなー。あえて拡大するとこんな感じ

特集ラストの2曲はPSB2連発で初期の名曲のリミックス「Paninaro '95」から最新作からのシングル「Minimal」へ。PSB自体は結局3曲しかかかってないんだけど、かべさんらしいリミックスを盛り込んだいいセットだった!しかしPSBはまだ最高曲を1曲残してあったんだよね。それはかべさんの2ndセットで炸裂することになる。

かべさんのセットも終盤になるにつれて徐々にお客さんが入ってきてくれました。名古屋は2回も来てくれてるのになぜか東京は初登場(笑)のゼックさん、スタートからの参加ありがとうございました!ジュンさんこんなに早い時間から来てくれてたんだ!ジュンさんは名古屋在住の時に美容室Amabileの常連さんだった人。ぼくだってたまにはカットしたりするんです。こうして東京でひさしぶりに会うことができてうれしかったなー。若きNew Waver、velonikaさんもRayさんもありがとうございます!そしてばにおさんはPSB特集の途中でコソッと登場。いつもスタートから来てくれるはずばにおさん、しかも大好きなはずのPSB特集なのになんでだ?それは女子3人に囲まれて花びら回転、いやご飯食べてたからなんですねー。そりゃあそんなシチュエーション(ヤズー!)になったらばにおさんにとってPSBなんてどうでもいいよね。


そしてドラキュラ伯爵の1回目の吸血。いきなり1曲目からこのセット最大の山場!初期スパークス最大のヒット曲「Amateur Hour」を、イレイジャーのアンディ・ベルとデュエットしたセルフカヴァーからオリジナルへつなぐプレイ。もうこのつなぎは名古屋で2億4000回くらい練習してきたよ。その甲斐あってほぼ完璧なタイミングでつないでフロアを興奮の坩堝へ。実際興奮していたのはhelixちゃんだけかもしれない。次の曲は早すぎたフューチャリスト、ザイン・グリフで美麗ジャケの2ndアルバムから。日本盤の帯付きはけっこうレア(だといいな)ザイン・グリフになりたい。

曲はアダム&ジ・アンツの初期シングル「Zerox」へ。この曲はClientが最新作で「Zerox Machine」というタイトルでカヴァーしているのだ。こういう曲のオリジナルをサラッとかけるところが80's ROMANCEのカッコよさ!(自画自賛)そしてここでサマソニに来日するモータヘッドの登場!早速おもちゃのギターを手にして弾きまくるロンゴーさん。その後ヴァン・へイレンで超絶なキーボードプレイまで披露するとは誰が予想できただろうか?KOJIさんのイナバウアー式エアギターも炸裂!さすがにえびぞり具合が違います。お、hayakawazさんだ!モーターヘッドでフロアに出てくるくらいならミッションで出てきてください!

次の曲はGBHの「Race Against Time」。モーターヘッドからは我ながらいいつなぎだ。この曲はピザー青年さんが昔バンドでコピーしてたらしいということでプレゼント。例によってあっという間にいなくなってたから1回目にかけといてよかった。ひょっとして去年の残像だったのかもしれない。今年は気合いを入れてまわしをしめてきたJemmyちゃんもフロアに登場だ!そしてLOST GRINGOSの迷曲「日本サンバ」へ。GBHからは我ながらひどいつなぎだ。でもこういう意味不明のつなぎをするところが80's ROMANCEのカッコよさ!(なのか?)次のパレシャンへはドイツつなぎでいい流れ!初期ホルガー・ヒラー在籍時のレアなシングルだよ。このドイツ2連発ははかせ用の選曲だったわけだが、なぜぼくはそんなにはかせのことを考えてしまったのだろう?ひょっとして好きなのか?自分が心配です。

曲は80's ROMANCE in TOKYO初登場ベルギーのテクノポップ・トリオ、テレックスの「Euro-Vision」へ。日本で今一つ評価が低いのが残念だけどテクノ/エレポップを語るには絶対はずせない重要な存在。そして次の曲からは特集のキュアー関連でロバート・スミスのヴォーカル曲を連発。JUNKIE XLから元ORBITALのPAUL HARTNOLLへはBPMもピッタリで完璧につなげるのだ。美しいエレクトロニクスの響きとヴォーカルに恍惚となるフロア。じつは恍惚となっていたのは自分だけかもしれない。次の曲CRANESはロバスミのリミックス!ホントは黒い軍団の方にもいてほしかったなー。

ここで登場したのがU2幻のシングル「A Celebration」。2ndアルバムと3rdアルバムの間にリリースされているのだが、一度も正式にCD化されてなくもちろん現在廃盤。あまりにも幻すぎてかけにくい曲なんだけど、今回は京子ちゃんからのリクエストという大義名分があったのだ。ナイスな曲をリクエストしてくれてありがとう京子ちゃん!次の曲は初期ネオアコ時代のプライマルの名曲「Crystal Crescent」。U2ほど幻じゃないけどこのシングルもけっこうレア。でもイントロで雄叫びをあげたContaさんはさすがだ。フロアの一部で勝手に盛り上がる。

1stセットの最後はヴィーナス・ペーターの大名曲「Every Planet Son」だ!92年リリースの曲だけどKOGAさん来てくれたらもうかけるしかないよね。美しすぎるイントロのギターフレーズが流れた時、気のせいではなく確実にフロアから歓声が上がった。でもどうも針のゴミが付いてたみたいで音がかなり悪かった。せっかくの名曲なのにゴメンなさい!そんな中、仲良くフォークダンス、いや2人で手を取りあって踊ってくれた、のだめAmariさんとhelixちゃんありがとう!


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