Private Single Collection F to H

THE FACTORY ■ HOLD OUT [12inch]

side A

Hold Out (Extended Version)

side B

Burn Me Up
Outcast
'86 STRIKE BACK
produced by THE FACTORY

詳細は不明だがおそらく唯一のシングルで、ロンドンのStrike Back Recordsからリリース。作者のクレジットからChris Nevile、K. J. Martholie、Richard Parsonsの3人組だと思われる。もろなバンド名からも連想できるように、Joy Divisionの典型的フォロワーといえるファクトリー系のサウンドだが、リヴァーブの効いたサイケデリックなギター、幻想的に響くキーボード、そしてIan Curtisを彷彿させるヴォーカルなど、哀愁とゴシック・ロマンに満ち溢れた超名曲である


FIELDS OF THE NEPHILIM ■ BURNING THE FIELDS E.P. [12inch]

side A

Back In Gehenna
Trees Come Down

side B

Darkcell
Laura
'85 TOWER RELEASE

ウェスタン・シスターズとの異名もとった彼らの1stシングル。確かにシスターズ直系のダークサイケではあるが、サックスのメンバーがいたりして彼らなりのオリジナリティーも確かにあった。地の底から響くようなヴォーカルはシスターズのエルドリッチとためをはり、サイケデリックに響くサックスが渾沌とした雰囲気を醸し出す。後にニュー・ヴァージョンもレコーディングされた彼らの代表曲のひとつ。


FIFTEENTH ■ ANDELAIN [12inch]

side A

She Isis

side B

Marble Shire
Walk In The Garden
'86 TANZ
Produced by THE FIFTEENTH

元Look Back In AngerのギタリストJim Newbyを中心に、ヴォーカルのSimon Scrivener、ベースのAlec Pointon、ドラムのSimon Cunninghamで結成。本作はPlay DeadのTanz Recordからリリースされた唯一のシングル。A面に収録のリード・トラック"She Isis"は、チョッパー風に飛び跳ねながら骨太に疾走するベースラインが特徴のビートニックなゴシック・サイケ。リヴァーブを効かせ幻想的にかき鳴らされるギター、手数の多いシャープでパワフルなドラミングも最高にカッコいい。


FLESH FOR LULU ■ SUBTERRANEANS [12inch]

side A

Subterraneans (Metro Mix)

side B

Why Me?
Gurl At The Bar
'84 POLYDOR
Produced by THE GURLS

元Wasted Youthのロッコが結成したグループ。本作は1stアルバムからの先行でカットされた2ndシングル。アルバム・ヴァージョンもワイルドかつサイケデリックなロックンロールの名曲だが、このシングル・ヴァージョンはそれを遥かに超えたカッコイイ仕上がり。そのリミックスはギャングウェイでおなじみのデヴィッド・モーションの手によるものです。ロック系の12インチ・リミックスとしては最高峰のひとつだろう。


FLOWERS FOR AGATHA ■ THE FREEDOM CURSE [12inch]

side A

The Freedom Curse

side B

The Common Enemy
Goldthief
'85 LIL
Produced by FLOWERS FOR AGATHA

おそらくこれが1stシングル。繰り返される哀愁のギター・フレーズと効果的に導入されるシンセが胸を打つ名曲。叙情派ネオサイケの王道的サウンド。


FLUE ■ SOME-TIMES (IN ARABIA) [12inch]

side A

Some-Times (In Arabia) (New Version)

side B

Some-Times (In Arabia) (Single Version)
Legacy
'87 TORSO

オランダのポスト・パンク・バンドMecanoに在籍していたメンバーが結成したユニット。本作は83年リリースの2ndアルバム"Vista"収録曲のニュー・ヴァージョン。タイトルどおり中近東な雰囲気も漂う無国籍打ち込みネオサイケ。エレガントで哀愁漂うキーボードの響きが美しい。


FOREIGN-PRESS ■ THE GREAT DIVIDE [12inch]

side A

The Great Divide
Love In A Strange Place

side B

The Great Divide (Dance Mix)
'83 EMI
Produced by BE MUSIC

通算3枚目のシングル。ネオサイケというにはあまりにもダンサブルな曲調だが、それもそのはず。プロデュースはBe Musicことニューオーダー。NO風のシンセにビシバシと決まるダンサブルなリズム、哀愁たっぷりの極上メロが素晴らしい大名曲。


FRA LIPPO LIPPI ■ SHOULDN'T HAVE TO BE LIKE THAT [12inch]

side A

Shouldn't Have To Be Like That
The Distance Between Us

side B

Say Something
Shouldn't Have To Be Like That (Original Version)
'86 VIRGIN
Produced by DAVE ALLEN (side A1) KAJ ERIXON (side A2 side B2) GORAN ANDERSON & FRALIPPO LIPPI (side B1)

ノルウェー出身のデュオ。初期はJDの影響をモロに感じさせる暗黒サイケデリック・サウンドだったのが、3rdアルバム収録のこのシングルではメロディアスな哀愁サウンドに化け「傷だらけの心」という邦題で日本でもヒットした。A1はキュアーやカメレオンズなどでおなじみのデイヴ・アレンをプロデューサーに迎えた再録ヴァージョン。B1は初期のシングル。


FREEZE FLAME ■ FOXHOLE E.P. [12inch]

side A

In The Foxhole
Move Voice (Fun Fun Fun)

side B

Foxhole
Furnished Heart
At Your Scenarie
'84 INEVITABLE
Produced by DAVE BASCOMBE (side A1 sideB1)

チャイナ・クライシスや初期デッド・オア・アライヴのリリースでおなじみのイネヴィタブル・レコードに所属していたデュオ。サウンドはネオサイケというよりエレポップに近いが、哀愁溢れる正当派リヴァプール・ポップを聴かせてくれる。A1はB1のリミックスにあたるロング・ヴァージョン。


GENE LOVES JEZEBEL ■ SCREAMING [12inch]

side A

Screaming (For Emmalene)

side B

So Young (Heave Hard Heave Ho)
No Voodoo Dollies
'83 SITUATION TWO
Produced by JOHN BRAND AND G.L.J. OTHERS

美形の双子を中心としたグループ。本作は1stアルバムにも収録されている3rdシングル。初期のポジパン的スタイルから脱却し、ややポップになってきた印象ではあるが、泣きのメロディーにはより磨きがかかり、硬質な響きのギターとトライバルなドラムが彼ら独特の空間を作り出している。


GOODBYE MR.MACKENZIE ■ GOODBYE MR.MACKENZIE [12inch]

side A

Goodbye Mr.Mackenzie

side B

Green Turn Red
Stars And Bars
'88 CAPITAL
Produced by KEVIN MOLONEY (side A) TERRY ADAMS (side B)

ヴォーカルのMartin Metcalfe、元ExploitedのギタリストBig John Duncanらを中心に結成された6人組。86年にシングル"The Ratter"で正式にデビュー。自らのバンド名をタイトルに冠したサード・シングルは、89年の1stアルバム"Good Deeds And Dirty Rags"に収録。キーボード2人を擁する重厚な演奏に、スコティッシュらしいリリカルなメロディを乗せた哀愁サイケ・ポップだ。キーボード/コーラスのShirley Mansonは、サイド・プロジェクトのAngelfishを経て、94年からはGarbageのリード・シンガーとして活躍。


GROWN UP STRANGE ■ A WING & A PRAYER [12inch]

side A

A Wing & A Prayer

side B

When You Became That Summer
Now Winter Lasts Forever
'86 UGLY MAN

Man From DelmonteやDesert Wolvesが在籍していたマンチェスターのカルト・レーベルであるUgly Manからの記念すべきリリース第1番。ちなみにUgly Manの別レーベルであるJackからの唯一のシングルがBlackの"Wonderful Life"であり、フロントマンのコリンもこのシングルにギターとヴォーカルで参加している。ここで紹介する以上もちろんギターポップではなくネオサイケなのだが、これがもう超名曲。泣き泣きのサビは何度聴いてもしびれます。


HANG THE DANCE ■ HORSEFLESH [12inch]

side A

Horseflesh

side B

On The Waterfront
Cold Blessings
'86 LIL
Produced by HANG THE DANCE & NEIL FERGUSON

美しいジャケからネオアコも連想するが、そのサウンドはバリバリの正当派ネオサイケ。タイトル曲は哀愁ネオサイケ・バラードで悪くはないが、メロディアスでポップなB2がいい。


HEADHUNTERS ■ IMPOSSIBLE [7inch]

side A

Impossible

side B

Straitjacket
'83 SHOUT

ヴォーカルのServo、ベースのBulldog、ギターのFinn、ドラムのNGによる4人組で、82年に12インチ"Wipe Out The Funk"でデビュー。唯一のアルバムにして傑作"Industrial Warfare"を経ての2ndシングルは、アルバムで見せたKilling Joke直系の攻撃的でパワフルなサウンドを色濃く残しながら、キーボードを取り入れたことでさらにポップにダンサブルに洗練された印象。もろにJaz Colemanなヴォーカルと野太いコーラスが、ダイナミックな縦ノリのビートに乗せて激しくシャウトする。


THE HOUSE OF LOVE ■ SHINE ON [12inch]

side A

Shine On

side B

Love
Flow
'87 CREATION

ニューウェイヴというジャンル自体が衰退してきたなか、ネオサイケの旗手として颯爽とデビューしてきたグループ。当時はエコー&ザ・バニーメンの後継者としてシーンの期待を一身に背負っていた。それもこの超名曲1stシングルがあったからだろう。後に再録されメジャーからもリリースされるが、やはりこのオリジナル・ヴァージョンに尽きるでしょう。本当に泣けます。


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