Private Single Collection I to L

THE ICICLE WORKS ■ LOVE IS A WODERFUL COLOUR [12inch]

side A

Love Is A Wonderful Colour (Long Version)

side B

Waterline
In The Dance The Shaman Led
'83 BEGGARS BANQUET
Produced by DAVID LORD (side A) ICICLE WORKS (side B)

2ndシングル"Birds Fly (Wisper To A Scream)"と甲乙付け難い名曲3rdシングル。タイトル曲はロング・ヴァージョンで、より哀愁度を増した仕上がり。リヴァプールのグループらしいポップでメロディアスなネオサイケを聴かせてくれます。


IN CAMERA ■ FINAL ACHIEVEMENT [7inch]

side A

Final Achievement

side B

Die Laughing
'80 4AD
Produced by IN CAMERA

デビュー12インチ"IV Songs"に続く2ndシングルは、初期4ADのカラーを体現する暗黒のディスコ・ナンバー。Neu! を彷彿させる重いハンマー・ビートに不穏なフレーズを奏でるメタリックなギター、低く蠢くベースと全体を覆うダークなゴシック感はJoy Division直系だ。エンジニアを努めるのは、Yazoo第3のメンバーといえるEric RadcliffeとJohn Fryer。解散後の82年に12インチ"Fin"をリリースし、Andrew GrayはWolfgang Pressを結成する。


IN EXCELSIS ■ CARNIVAL OF DAMOCLES [12inch]

side A

The Sword
Vows (Initiation)

side B

One Mans Heaven
Carnival Of The Gullible
'83 Jungle
Produced by ROY ROWLAND

元RitualのヴォーカリストErrol BlytheとベーシストのMark Bondが、元UK DecayのギタリストSteve Sponと合流し結成されたゴシック・ロック・バンドのデビュー12インチ。なお、リチュアルの残るメンバーはDeath Cultに加入している。Theatre Of Hateからの影響も窺える原始的でプリミティヴなビート、神経を逆なでするディストーション・ギター、攻撃的にシャウトするヴォーカルが張りつめた緊張感の中で暗躍する全4曲入り。


INTO A CIRCLE ■ INSIDE OUT [12inch]

side A

Inside Out
Reward

side B

Flow
Field Of Sleep
'86 ABSTRACT SOUNDS
Produced by BARRY

元Southern Death CultのBarryと元Panacheの美男子Beeのユニット。前身バンドにあたるGetting The Fearは打ち込み主体のエレポップに近い音作りであったが、このグループは打ち込みは影を潜め硬派なサイケデリック感を打ち出してきた。本作は2ndシングルにあたり、ビーもパナッシュ時代からは想像も出来ないような、クールでダークなヴォーカルを披露している。


COLOURS IN MY DREAM ■ JAD WIO [12inch]

side A

Colours In My Dream
Rythm'n Box Bunny

side B

Walkin The Sky With Diamonds
Taiba
Paint It Black
'85 IAS RECORDS
Produced by BARNER AND JAD WIO

84年に"The Ballad Of Candy Valentine"でデビューしたフランスのゴシック・バンド。このセカンド・シングルは33回転5曲入りの力作で、タイトル曲はコロコロと転調しプログレ的な展開も見せるグラマラスなアート・ロック。シンセは使わず硬質なリズム・マシンと12弦ギターをバックに、Virgin Prunesを想起させるシアトリカルなヴォーカルが踊る。ディストーション・ギターが唸りを上げるRolling Stones "Paint It Black"の秀逸なカヴァーも収録。


JAMES RAY AND THE PERFORMANCE ■ DUST BOAT [12inch]

side A

Dust Boat

side B

New Kind Of Assassin
Southern White Knight (Live)
'89 MERCIFUL RELEASE
Produced by HUGH JONES

Sister Hoodにヴォーカルとして参加していたJames Rayが結成したユニットの3rdシングル。1stシングルのプロデュースはアンドリュー・エルドリッチが手がけていたが、このシングルはヒュー・ジョーンズのプロデュースによるエレクトロ・ダーク・サイケ。このシングルを最後にMerciful Releaseを離れ、James Ray Gangwarとしてよりテクノなダンス・サウンドへとシフトしていく。


THE JESUS AND MARYCHAIN ■ NEVER UNDERSTAND [12inch]

side A

Never Understand

side B

Suck
Ambition
'85 BLANCO Y NEGRO

現プライマル・スクリームのボビー・ギレスビー在籍時の2ndシングル。猛烈なフィード・バック・ギターの洪水のなか、甘美なメロディが浮遊するという革新的な名曲。ノイズが雑音に聞こえないほど歌と音がギリギリのところでバランスを保っていた。当時はセックス・ピストルズ以来の衝撃というキャッチ・コピーでニューウェイヴ最後の大物としてデビューしたが、日本ではスミスに比べるとそこまで大きく評価されなかったのが残念に思う。


JOY DIVISION ■ TRANSMISSION [12inch]

side A

Transmission

side B

Novelty
'80 FACTORY
Produced by MARTIN HANNET

このコーナーの最重要グループ。ネオサイケ&ダークサイケという音楽は、JDの存在なくしては生まれてないと言っても過言ではないでしょう。ここに紹介してるグループのほとんどが、なんらかの形で影響受けてるはず。"Love Will Tear Us Apart"は別格的神曲として、ここではアルバム未収2ndシングルを。1stアルバム後にリリースされたこのシングルは、圧倒的な迫力、凄まじいテンションなど、どれをとっても素晴らしい。この時点ですでに誰も到達しえない孤高の領域に到達してしまったかのよう。B面の"Novelty"がまた隠れた超名曲だったりするから本当におそろしいシングルだ。


KILLING JOKE ■ FOLLOW THE LEADERS [12inch]

side A

Follow The Leaders

side B

Follow The Leaders-Dub
Tension
'81 EG

2ndアルバムから先行でカットされた通算4枚目のシングル。初期の攻撃性はそのままに、強力なエレクトリック・ダンス・ビートをも融合させた傑作。この覚醒的でミニマルなビートは聴く者の脳髄を麻痺させるかのよう。金属的で切り込むようなギターにも震えがくる。B2もタイトル通り緊張感の塊のような名曲。


KISSED AIR ■ KARIBA [7inch]

side A

Kariba

side B

Kissed Air
'82 KABUKI

アイルランド出身の4人組ダーク・サイケデリア。Rough Trade傘下の自主レーベルKabuki Recordsから、シングル"Kariba"でデビューする。このセカンド・シングルは神経質に摩擦するギター、低く蠢くベース、呪術的なヴォーカルなどはJoy Divisionからの影響も感じられるが、効果的に配したピアノとトライバルに暗躍するジャングリーなリズムはSex Gang Childrenにも近い。翌83年に4曲入り12インチ"Kawaraya EP"を残し解散。


LES ENFANTS ■ SLIP AWAY [7inch×2]

side A

Slip Away

side B

Miracle Of Love

side C

Take The Girl

side D

Surprise
'85 CHRYSALIS
Produced by JOHN DAVID & LES ENFANTS

82年にアイルランドで結成された5人組ニュー・ウェイヴ・バンド。Chrysalisからリリースされた唯一のアルバム"Touche"に収録の2ndシングルは、キラキラした透明感のあるギターにきらびやかなシンセ、ダイナミックなリズムを刻むドラム、情緒感たっぷりのエモーショナルなヴォーカルなど、同郷の初期U2を彷彿させるロマンティシズムと哀愁に満ちたネオ・サイケ超名曲。限定2枚組は本国でのデビュー・シングル"Take The Girl"をカップリング。


LILAC TRUMPETS ■ SOMEONE ELSE'S WORLD [12inch]

side A

Someone Else's World

side B

I Should Have Known
One Of These Days
'86 PINK POP
Produced by IAN BROUDIE

プロデュースがイアン・ブロウディということもありCareに近い叙情派ネオサイケ。やや地味な印象もあるがサビのフレーズはかなり泣ける。


THE LINES ■ ON THE AIR [7inch]

side A

On The Air

side B

Not Through Windows
Dance For A Drop Of Blood
'79 RED RECORDS
Produced by THE LINES

ヴォーカル/ギターのRico Conningを中心に77年ロンドンで結成。78年に自主レーベルのLinear Recordsからシングル"White Night"でデビューする。前作に引き続きバンドのセルフ・プロデュースによる2ndシングルは、Joy Divisionを彷彿させる低いリード・ベースとドタドタしたドラムに、ルーズながら艶感のあるヴォーカルが絡むポスト・パンク・ナンバー。数枚のシングルとアルバムを残して83年に解散後、リコはWilliam Orbit率いるTorch Songに加入する。


THE LORDS OF THE NEW CHURCH ■ DANCE WITH ME [12inch]

side A

Dance With Me (Special Extended Version)

side B

I'm Not Running Hard Enough
'83 I.R.S.
Produced by LORDS

トッド・ラングレンがプロデュースしたグラス・ルーツの傑作カヴァー"Live For Today"に続いてリリースされた5thシングル。2ndアルバムにも収録されているが、これは12インチ・リミックスとなっている。元デッド・ボーイズのスティーヴ・ベイターと元ダムドのブライアン・ジョーンズが中心になっていることからパンクな音を連想してしまいそうだが、曲によってはかなりサイケデリック感が強い。このシングルも彼らのサイケデリック感が最良の形で表出した名曲。


LOST LOVED ONES ■ RASE THE FLAG [12inch]

side A

Rase The Flag

side B

In Silence
Warfare
'85 EPIC
Produced by LOST LOVED ONES

ヴォーカル/ベースのTerry Adams、ギターのRob Downes、ドラムのAlan Rowlandによる3人組。このデビュー・シングルは初期Cultを彷彿させるポジパン風味も感じられるが、タイトルほどダークではなく、どちらかというとU2やAlarmあたりに近い力強くメロディックなサイケデリック・ナンバー。この後2枚のシングルを経て、85年に唯一となるアルバム"Outcast"を残し惜しくも解散。メジャーのEpicからのリリースにも関わらず、彼らの作品は全てセルフ・プロデュースだったことが不発に終わった要因かも。


LUCY SHOW ■ EPHEMERAL (THIS IS NO HEAVEN) [12inch]

side A

Ephemeral (This Is No Heaven)
White Space

side B

Leonard Da Vinci (long version)
'85 A&M
Produced by STEVE LOVELL and STEVE POWERS

メジャーに移籍しての1stアルバム"...Undone"からのシングル・カット。デビュー当時はキュアーとよく比較されていたが、ここには吹っ切れてポップになった姿がある。B面には83年の初期名曲も収録。ジャケットも含めて名盤。


LULU KISS ME DEAD ■ THE ULTIMATE SOLUTION [12inch]

side A

The Ultimate Solution

side B

This Is Rock'n' Roll This Is Heaven
Spades
'85 SITUATION TWO
Produced by JOHN LECKIE (side A) LULU KISS ME DEAD (side B)

85年にSituation TwoからJohn Leckieプロデュースのシングル"The Ultimate Solution"でデビュー。この2ndシングルはおそらくラスト作で、セルフ・プロデュースにより自主レーベルのBig Fish Recordsから。ファースト・シングルもEcho & The Bunnymenタイプの哀愁ネオ・サイケだが、本作は同じ年にリリースされたNew Orderの"Brotherhood"を叙情的にしたようなメロディとギター・サウンドでポップに突き抜けた印象。B面に収録の"Someday Soon"と"Heart And Soul"もA面に匹敵するくらい良い出来。


LUXURIA ■ REDNECK [12inch]

side A

Redneck

side B

She's Your Lover Now #1 & 2
'88 BEGGARS BANQUET
Produced by GAVIN MACKILLOP AND LUXURIA

MagazineのフロントマンHoward Devotoが、83年のソロ・アルバムを経て元UmbrellaのNokoと組んだデュオ。1stアルバム"Unanswerable Lust"に収録されたこのデビュー・シングルは、ドリーム・サイケ・ポップの超名曲。パパパ・コーラスと共に泣きまくる叙情的なメロディ、生楽器と打ち込みがデリケートにブレンドされた極上のアレンジで、どこまでも高く昇っていく。2枚のアルバムを残し解散後、NokoはApollo 440を結成する。


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