Private Single Collection M to N
M.A.D. ■ SUNFEAST [12inch]
Play DeadのヴォーカルRob HicksonとベースのPete Waddleton、Look Back In Angerの女性シンガーMich Ebelingらによるサイド・プロジェクト。Play Deadの作品も手がけていたJohn Flyerのプロデュースで、Criminal Damageからリリースされた唯一のシングルは、打ち込み中心の重厚なエレクトロ・ゴシック・ディスコ。ファンキーに跳ねるベースとクラップ音を多用した硬質なダンス・ビートに乗せて、ロブとミッチが妖艶なデュエットを繰り広げる。 |
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THE MARCH VIOLETS ■ WALK INTO THE SUN [12inch]
初期はシスターズと同じMerciful Releaseからリリースしていた関係もありシスターズの亜流扱いされていたが、この時期は彼らなりのオリジナリティーも確立し最も充実していた時期だろう。魅力的な男女混声ヴォーカルとサイケデリックなギターで、太陽に向かってあくまでもダークに疾走していく名曲。激ダンサブルな"Snake Dance"と並ぶ彼らの代表曲。 |
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THE MIGHTY LEMON DROPS ■ OUT OF HAND [12inch]
ポスト・エコー&ザ・バニーメンとして颯爽とデビューしてきたグループ。4thシングルにあたるこの曲は、音楽的に成長した彼らの姿が窺える素晴らしい出来。壮大なイントロからサイケデリックなギターが鳴り響き、哀愁溢れるキーボードとメロディが見事に重なってくる名曲。B1もバニーズの"The Back Of Love"を彷彿させるビートニック・ナンバーで2曲のライヴもカッコイイ。 |
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MINNY POPS ■ DOLPHINS SPURT [7inch]
オランダはベルギー出身のグループでファクトリーに移籍しての3rdシングル。プロデュースはご存知マーティン・ハネットということで当然JDからのの影響が大。サイケデリックなエレクトロニクス空間を淡々とした暗黒ヴォーカルが踊る。引き続きハネットのプロデュースでリリースされたアルバムも名盤。 |
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THE MISSION ■ I [12inch]
元Dead Or Aliveのギタリストだったウェイン・ハッセイがSisters Of Mercyに加入し、脱退後に結成したグループの1stシングル。メンバーは元Artery、Red Lorry Yellow Lorryというさながらゴス界のスーパーグループだった。イントロの12弦ギター一発で昇天、ギターソロではさらに高みへと持っていかれる超名曲。ハッセイのメロディー・メイカーとしての才能もここに全面的に開花。 |
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THE MOCK TURTLES ■ POMONA [12inch]
マンチェスター出身の5人組の1stシングル。後にマンチェスター・ブームの波に乗りヒットを飛ばすが、初期はバリバリのネオサイケをやっていた。全4曲サイケデリックなギターが鳴り響く佳曲であるが、なんといっても超名曲なのは1stアルバム"Turtle Soup"にも収録されているB1でしょう。後に彼らの最大の武器となる甘い美メロ、躍動的なリズム、そして泣きのギターが絡みあう完璧なサイケ・ポップ。"Can You Dig It?"を遥かに凌駕してると個人的には思ってます。 |
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MODERN ENGLISH ■ GATHERING DUST [12inch]
2ndシングルA1、3rdシングルB2、4thシングルB1という贅沢なカップリングでリリースされた12インチ。A1はこの曲をIvoがカヴァーしたいがためにThis Mortal Coilが結成されたというほどの名曲。ただしグループが真にサイケデリックだったのはこの時期ぐらいまでで、その後はアメリカ進出を見据えて徐々にポップな音に変化していった。 |
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MUSIC FOR PLEASURE ■ DARK CRASH [12inch]
リーズ出身の4人組で80年にシングル"The Human Factor"でデビュー。Mike Hedgesがプロデュースを手がけた82年の1stアルバム"Into The Rain"を経て、本作は新曲としてリリースされた通算6枚目のシングル。太いベースを強調したレゲエ調の導入部からダビーなリズム、クールに空間を泳ぐピアノとキーボードが前面にフィーチャーされ、ギターレスという個性的なネオ・サイケだ。翌年キーボード奏者のDave WhitakerがDanse Societyに加入する。 |
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MY BLOODY VALENTINE ■ YOU MADE ME REALISE [12inch]
LazyからCreationに移籍してのシングルは世紀の大傑作。サイケデリックな轟音ギターの中を甘美なメロディが疾走していく超名曲。間奏の壮絶なインプロ部分はライヴでは延々と終わることなく続けられる。その後多くのフォロワーを生むが、誰も絶対に超えられないであろう孤高の存在。 |
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MY CAPTAINS ■ HISTORY [7inch]
ヴォーカルのRichard Rowland、ギターのJohn Lisle、ベースのNeil Henderson、ドラムのRichard Tarverによりオックスフォードで結成。ライヴを観て気に入ったIvoの4ADからリリースされた唯一のシングルは、当時の4ADのレーベル・カラーが色濃く反映されたサイケデリック感の強いポスト・パンク。メタリックにかき鳴らされるギターを中心にカオティックでテンションの高い演奏を繰り広げる全4曲は、まさに暗闇の舞踏会だ。 |
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THE NAMES ■ CALCUTTA [12inch]
ベルギーはブリュッセルで結成されたPassendersが母体。79年に改名してシングル"Spectators Of Life"でデビュー。Factory Beneluxからリリースされた3枚目のシングルは、前作に引き続きMartin Hannettのプロデュース。透き通るように煌めくギターに哀愁溢れるキーボード、ダイナミックなビートで疾走する傑作ネオ・サイケだ。ハネットにしては異例なほどくぐもってないクリアなサウンドは、彼が手がけた最も美しい曲のひとつ。 |
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NEON ■ RED LIGHT [12inch]
唯一のパーマネント・メンバーであるヴォーカル/シンセのMarcello Michelottiを中心に結成されたイタリアン・ニュー・ウェイヴのパイオニア。80年にシングル"Information Of Death"でデビュー。初期シングル群は激レアのためCDでしか聴くことができないが、いずれもエレクトロニクスを駆使したダーク・ウェイヴの傑作だ。85年のファースト・アルバム"Rituals"を経て7枚目のシングルは、大きくギターをフィーチャーしてネオ・サイケ寄りになっているが、4AD期のXymoxあたりを彷彿させる哀愁に充ちた名曲。 |
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NEW MODEL ARMY ■ BRAVE NEW WORLD [12inch]
アルバム未収通算6枚目にあたるシングル。限定でライヴEPがついていた。初期インディー時代は勢いだけで突っ走るような曲調が多かったが、この時期になると曲作りにも格段の進歩を見せている。ポジパン、ゴス系と思われがちだが、その音は哀愁と泣きも兼ね備えていた。 |
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NIGHTMARES IN WAX ■ BLACK LEATHER [12inch]
Dead Or Aliveの前身バンド。元Mystery Girls(ジュリアン・コープ、ピート・ワイリーとともにピート・バーンズが結成したバンド)のメンバーも在籍。初期デッド・オア・アライヴを知ってる人にはわかる暗黒サイケデリック・サウンド。1stアルバムでカヴァーした"That's The Way"のフレーズも飛び出してくることからも、当時からダンス・ミュージック好きであったことが容易に想像できる。オリジナルは7インチで79年イネヴィタブルからのリリース。85年にもジャケットを変更して限定で再発されている。 |
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NORMA LOY ■ NOMA LOY [12inch]
フランスのポスト・パンク系ニュー・ウェイヴはColdwaveと呼ばれるが、81年に結成された彼らもコールドウェイヴの名に相応しいカルトな4人組。バンド名はNom Royal(Royal Name)のアナグラム。この4曲入りデビュー・シングルのリード・トラック"Romance"は、ギターレスで打ち込み中心のダーク・エレクトロ。Joy Divisionの"She's Lost Control"を彷彿させるダンサブルなビート感とゴシック・ロマンに満ちた傑作だ。 |
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1919 ■ CRY WOLF [12inch]
1stアルバム後にレーベルを移籍してリリースされた3rdシングル。Killing Jokeフォロワーとして有名だが、その攻撃力、テンションの高さは本家をも凌ぐほど成長している。オルゴールの音で始まるA1はサイキックなギター、重厚感のあるサウンド、どれをとってもこの手のグループの中では突出していた。 |
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