Private Single Collection O to R
OPPOSISION ■ 5 MINUTES [12inch]
4thアルバム"Empire Days"からのシングル・カット。デビュー当初はキュアーとよく比較されていたが、この時期はアグレッシヴになりオリジナリティーも確立されたよう。硬質でサイケデリックなギター、哀愁漂うキーボードの響き、しっかりとしたベースライン、どれも水準を超えた正当派ネオサイケ。 |
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PARTY DAY ■ GLASSHOUSE [12inch]
ヴォーカル/ベースのCarl Firth、ギターのMartin Steele、ドラムのMichael Bakerの3人で81年に結成。83年に自主レーベルのParty Day Recordsからシングル"Row The Boat Ashore"でデビュー。84年の2ndシングル"The Spider"を経て3枚目のシングルは、この年リリースされた同タイトルの1stアルバム"Glasshouse"には未収で、初期New Order風のベースラインが際立つメランコリックな叙情派ネオ・サイケ。翌年セカンド・アルバム"Simplicity"を残して解散。 |
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THE PASSAGE ■ TROOPS OUT [7inch]
エレポップ的な名曲"XOYO"で有名なマンチェスター出身のポスト・パンク・バンド。地元のインディー・レーベルObject Musicからデビュー。本作は1stアルバムにも収録されている4thシングル。チープなシンセが主体だが、その響きはサイケデリック感にも溢れている。ポップとアバンギャルドが同居する不思議な音世界。 |
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PASSION PUPPETS■ LIKE DUST [12inch]
スティッフから颯爽とデビューしてきたロンドン出身の5人組。そのアイドルチックなルックスとは裏腹に、ソリッドで硬派なサイケデリック・サウンドを聴かせてくれた名曲1stシングル。これでもかと盛り上がるサビは絶品。2ndシングル以降メジャーを意識してかポップになっていき、アルバムは日本盤もリリースされたがブレイクするには至らなかった。 |
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PERSIAN RUGS ■ SHE SAID [12inch]
エジンバラ出身の3人組でおそらくこれが2ndシングル。ジャケットは限りなくダサいけれど、硬質でサイケデリックなギターに哀愁のメロディ、さらにエレポップな味付けもされているというかなりの名曲。 |
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PETER MURPHY ■ FINAL SOLUTION [12inch]
元バウハウスのカリスマ・ヴォーカリストだったピーター・マーフィーのソロ第1弾にあたるぺル・ウブのカヴァー。元々名曲だったのがさらにその上をいってしまったおそるべき大傑作。プロデューサーにIvo、エンジニアにジョン・フライヤーと、4AD勢が全面参加して作り上げたあまりにもカッコいいサイケデリック・ダンス・チューン。彼のソロ活動でこの曲以上の作品は残されなかったように思う。B2にはバウハウスのダニエル・アッシュが参加。 |
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PLAY DEAD ■ BURNING DOWN [12inch]
コニー・プランクのプロデュースによるアルバム未収ラストシングル。同じくプランクのプロデュースで先にリリースされたアルバムも傑作だったが、このシングルは彼らの活動の集大成ともいえる最高の出来。一般的には"Propaganda"を最高傑作とする意見が多いであろうが、個人的には断然この曲を推す。イントロから畳み掛けるような音の迫力にただひれ伏すのみ。 |
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POWER TO DREAM ■ THE FAITH HEALER [12inch]
Sex Gang Childrenのテリー・セックス・ギャングが在籍したグループの2ndシングル。ジャケットを見れば想像つくようにゴスですが、女性ヴォーカルをフィーチャーし打ち込みを多用してるところが個性的。 |
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THE PROMISE ■ GLASSHOUSE [7inch]
スコットランドはグラスゴー出身のニュー・ウェイヴ・バンドで、前年にリリースされた"Away Away"に続く3枚目のシングル。サイケデリック感たっぷりにかき鳴らされるギター、ダイナミックなリズム・セクションと重厚でダンサブルなビート、透き通るように煌めくシンセ、哀愁に充ち満ちたメロディにエモーショナルなヴォーカルが胸を打つネオ・サイケ大名曲。中盤から優しいアコースティック調に変化するアレンジも絶品だ。 |
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THE PSYCHEDELIC FURS ■ LOVE MY WAY [12inch]
3rdアルバム"Forever Now"からのシングル。拠点をニューヨークに移し、トッド・ラングレンのプロデュースにより彼ら初のヒットとなった名曲だ。妖しく美しいメロディの上をリチャード・バトラーのディッド・ボウイ直系のヴォーカルが乗る。そのサウンドは哀愁に満ちたエレクトロニクスが織りなす極上のもの。B面の"Aeroplane"も隠れた超名曲。 |
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THE RED ■ PROMISES [12inch]
元Sad Lovers & GiantsのベーシストだったSteve Carterが中心になって結成されたグループの2ndシングル。サウンドは典型的なネオサイケのそれ。A1は繊細ながら疾走感もある名曲。 |
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RED LORRY YELLOW LORRY ■ CHANCE [12inch]
1stアルバム後にリリースされたアルバム未収4thシングル。シスターズと同じリーズ出身ということで二番煎じ的扱いをされていたが、このシングルで一気に突き抜けた感もある名曲。地を這うようなベース、重厚感のあるギター、シャウトするヴォーカルが一体となってひたすらアグレッシヴにダークに疾走していく。このシングルのリリース後にDrのミック・ブラウンはMissionに加入する。ちなみにグループ名は日本でいう早口言葉からとられている。 |
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RED WEDDING ■ UP AND DOWN THE AISLE [12inch]
LA出身の5人組。ルックスはニューロマ風だが妖しいキーボードといいギターといいサイケデリック感が強い。メロディが若干弱いがA1はゴシック調でカッコイイ。5曲入りでブックレットがおまけについてるのもうれしいシングル。 |
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REMA-REMA ■ WHEEL IN THE ROSES [12inch]
4ADからリリースされた唯一のシングルは、A面2曲がスタジオ、B面2曲がライヴ録音。A2の"Rema-Rema"は原始的パワーに満ちたポスト・パンクの名曲で、後にBig Blackがカヴァー。B2の超暗黒ナンバー"Fond Affections"は、This Mortal Coilが取り上げている。解散後3人のメンバーはMassを結成し、後にRenegade SoundwaveとWolfgang Pressに分裂。Marco PirroniはAdam & The Ants、MaxはDorothyを経てPsychic TVにそれぞれ加入する。 |
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RITUAL ■ KANGAROO COURT [12inch]
82年にRed Flameからのシングル"Mind Disease"でデビューしたゴシック・パンク・バンド。ラスト作となったこの2ndシングルは前作のようなスピード感はないものの、同じくサックスを配したTheatre Of Hateの影響下にある重厚でプリミティヴな暗黒サウンドを聴かせる。解散後、ヴォーカルのErrol BlytheとベースのMark Bondは、元UK DecayのギタリストSponとIn Excelsisを結成。ギターのJamie StewartとドラムのRay MondoはDeath Cultへ。後期ドラマーのNigel PrestonはSex Gang Childrenに加入。 |
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THE ROOM ■ JACKPOT JACK [12inch]
6thシングルで全5曲とも3rdアルバム収録曲だが、BBCのラジオ音源用の再録になっている。タイトル曲のリヴァプール・ポップ特有の哀愁に満ちたサビは泣ける。B3も疾走感溢れる名曲で後半のギター・ソロは圧巻の一言。 |
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THE ROSE OF AVALANCHE ■ ALWAYS THERE [12inch]
ヴォーカルのPhil MorrisとギターのPaul James Berryを中心に結成され、85年にLeeds Independent Label(LIL)からのシングル"LA Rain"でデビュー。前作まではドラム・マシーンを使用していたため、Sisters Of Mercyを想起させる陰鬱なゴシック・ロックだったが、この5枚目のシングルから新たに2人目のギタリストとドラマーが加入し、力強いバンド演奏で明快なネオ・サイケに突き抜けた。B面では彼らのルーツでもあるThe Doorsの"Waiting For The Sun"をカヴァー。 |
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