Private Single Collection S
SAD LOVERS AND GIANTS ■ MAN OF STRAW [12inch]
2ndアルバム"Feeding the Flame"収録の通算4枚目のシングル。後にSnake Corpsを結成するギタリストのTristan Garel-Funkもまだ在籍。それまでの哀愁ネオサイケ路線から一転、疾走ダークサイケ化した大名曲!デビュー当時はポストEcho & The Bunnymen最右翼みたいな扱いだったが、Joy Divisionの魂も確実に受け継いでいたことをここに証明した。 |
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SALVATION ■ GIRL SOUL [7inch]
Sisters Of MercyでおなじみのMerciful Releaseからのデビューシングルで、プロデュースもアンドリュー・エルドリッチが手掛けている。ヴォーカルの音域がエルドリッチほど低くないのを除き、そのサウンドは初期シスターズに酷似しているチープな打ち込みダークサイケ。 |
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SCREAMING DEAD ■ VALLEY OF THE DEAD [7inch]
79年にギタリストのTony McKormackを中心に結成。6曲入りカセット"Children Of The Boneyard Stones"を経ての1stシングルは、初期Damnedの影をちらつかせながら2分間を瞬速で駆け抜ける最高にカッコいいホラー・パンク。自主レーベルSkull Recordsからのファースト・プレス分はすぐに完売し、No Futureから再リリースされることになった名曲だ。バンドは5枚の秀作シングルを残し、86年に惜しくも解散。トニーは後にゴシック・ロック・バンドInkubuss Sukkubussを結成してシーンに復活する。 |
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SECTION 25 ■ GIRLS DON'T COUNT [12inch]
ファクトリーではJoy DivisionやA Certain Ratioと並び看板だったグループ。この1stシングルはなんとJDのイアン・カーティスのプロデュース。もちろんJD直系の暗黒サイケデリック・サウンドだ。その後、このシングルよりもっと暗黒な1stアルバムをリリースし、3rdアルバムではNew Orderのバーニーのプロデュースによりエレポップにシフトした。しかし彼らが真にサイケだったのは初期に違いない。 |
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SEND NO FLOWERS ■ SEND NO FLOWERS [7inch]
81年にリヴァプールで結成された4人組。Southern Death Cultを結成する直前のIan Astburyが、リハーサルに参加して歌ったこともあるらしい。Praxisからリリースされた唯一のシングルは、初期Echo & The Bunnyment直系のクールな演奏に、軽いゴシック感が加味された幻想的なサイケデリック・チューン。83年に解散後、紅一点ヴォーカルのLyn SangsterとドラムのJake WaksteinはKitを結成。ギターのTimmo O' Sheaは同郷のバンドHigh Fiveに加入する。 |
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SEVENTH SEANCE ■ I COULD FORGET MYSELF [12inch]
地味ながらもコンスタントにシングルをリリースしていたグループで、直訳すると「7回目の降霊術の会」。泣きのメロディに哀愁のシンセが絡むサビはかなりいい。 |
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SEX GANG CHILDREN ■ INTO ABYSS [7inch]
不気味なコウモリ人間が絡みあうジャケット、そしてタイトルにも象徴されるように、聴き手を深い穴へ真っ逆さまに突き落とす狂気のゴシック・パンク。重く速い変則的なドラミング、メタリックなギターに地の底で蠢くベース、そしてアンディのインパクト絶大なヴォーカルが暗闇の中をサイケデリックに疾走していく。B面に代表曲のひとつ"Dieche"を収録している点でも、やはりこのシングルが最強だろう。"Dieche"は後にシングルとして2回リリースされることになるが、84年がアンディのサックスを加えたロング・ヴァージョン、85年が"Re-enter The Abyss (The 1985 Remixes)"からのリード・シングルとなったビートニックなリミックスだ。 |
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SHADOW TALK ■ YOU COULD BE MINE [7inch]
B. TippingとC. McMullanを中心に結成された北アイルランドのベルファスト出身の4人組。Magnetからシングル"People Watching People"でデビューし、この2ndシングルがおそらく最後のマテリアル。エレ・ポップとネオ・サイケの狭間を埋めるロマンティックなサウンドで、同じNigel GrayがプロデュースしたLotus Eatersに近い雰囲気も感じられるミディアム・テンポのナンバー。哀愁漂うキーボードとタイトルをリピートするサビのメロディが絶品だ。 |
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THE SHAMEN ■ KNATURE OF A GIRL [12inch]
エレクトロニクスの比重がかなり増してきて本来のネオ・サイケからは遠ざかった感もあるが、スペイシーなシンセサイザーやエフェクトの効いたハードなギターは、シェイメン流のサイケデリック感を十分に保持している。重厚なサイキック・ダンス・ビートはAlone Again Or時代に追及したエレクトロ・サウンドの完成をも見るようで、Jesus JonesやEMFなど後発のダンス・ロック・バンドやデジタル・ロックにも少なからず影響を与えたであろう名作だ。89年にリリースされた編集盤で、12インチの"Knature Of A Girl"をカップリングした"What's Going Down?"でのみCD化されている。 |
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SIGLO XX ■ IT'S ALL OVER NOW [12inch]
80年にシングル"The Naked And The Death"でデビューしたベルギー出身の4人組。この通算5枚目のシングルはJoy Divisionの幻影を振り払うことなく、微かなオリジナリティーも表出させた名曲。神経質でメタリックなギターと地を這うように低いベースはJD直系、ゲート・リヴァーブ風の衝撃音が反復する重厚なゴシック・サイケ・ビートは迫力満点。翌年Play It Again Samからリリースされたアルバム"Flowers For The Rebels"も秀作。 |
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SIGN LANGUAGE ■ BELIEF AND OTHER PROPAGANDA.... [12inch]
トレモロを多用したサイケデリックなギターが泣きのメロディと共に疾走していくビートニックなナンバーで、サイコビリー風なところもある。おそらくこのシングル1枚のみのリリース。 |
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SILENT RUNNING ■ NO FAITH IS BLIND [7inch×2]
82年に北アイルランドで結成された4人組ネオ・サイケ・バンド。4枚のシングルと前年のデビュー作"Shades Of Liberty"を経てリリースされたこのシングルは、同郷のU2と比較されることが多かった彼らがU2超えを果そうかという一瞬の奇跡を見せた大名曲。ハード・エッジなギターに力強くダンサブルなリズム・セクション、サビに向かって泣きまくる哀愁に満ち溢れたメロディをエモーショナルに歌い上げるヴォーカルが蒼く眩く輝く。限定2枚組には1stシングルのこれまた名曲の"When The 12th Of Never Comes"を収録。 |
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SIOUXSIE AND THE BANSHEES ■ SPELLBOUND [12inch]
ニューロマ・クラブの常連でSex Pistolsの親衛隊だったスージー・スー。本作は通算8枚目のシングルで邦題は「呪縛」。強烈な原始的リズムとサイケデリックなギタ−に絡むス−ジ−のヴォーカルが鬼気迫る狂気のゴシックダンス・サウンド。結成当時Visageのメンバーでもあり元マガジンのジョン・マクガフが、この曲を収録した4thアルバム"Juju"からギタリストとして参加している。 |
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THE SISTERS OF MERCY ■ TEMPLE OF LOVE [12inch]
81年にデビューしたゴスの帝王シスターズが表情豊かにアグレッシヴに化けた衝撃的6thシングル。エルドリッチの地を這うようなクールながらも熱いヴォーカル、サイケデリックに唸りをあげるギター、強烈なドラム・マシンのビートがひたすら重く激しく疾走していく超名曲。B2はRolling Stonesのカヴァー。Joy Division以降のゴシック・シーンで今なお影響を与え続けるカリスマ的存在。 |
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SKELETAL FAMILY ■ PROMISED LAND [12inch]
2ndアルバムに収録された通算6枚目のシングルで間違いなく最高傑作。March Violetsの"Walk Into The Sun"を彷彿させるスピード感溢れるダーク・サイケ。スージー・スーを彷彿させる紅一点VoのAnne Marieは、後に元Sisters Of MercyのメンバーらとGhost Danceを結成する。 |
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SNAKE CORPS ■ SCIENCE KILLS [12inch]
元Sad Lovers & GiantsのギタリストTristan Garel-Funkが結成した4人組の1stシングル。サド・ラヴァーズと比べるとよりダークで躍動感がある。後にリリースされる大傑作1stアルバムにも収録されたタイトル曲は、そのドラマティックな曲構成、泣きまくるギターとメロディ、どれをとっても抜群の完成度を誇る超名曲。B2はサド・ラヴァーズ時代の曲の再録で涙。 |
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THE SOUND ■ SENCE OF PURPOSE [7inch]
2ndアルバム"From The Lions Mouth"にも収録された通算3枚目のシングルは、彼らの代表曲ともいえる超名曲。Echo & The Bunnymenと同時期にレーベルも同じKolovaからデビュー。バニーズに比べ圧倒的に評価が低かった彼らだが、同じJDの血を受け継いでおり、そのクォリティーは非常に高かった。この7インチはアルバムとは別ヴァージョンで、イントロを削ったエディットとなっている。 |
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THE SOUTHERN DEATH CULT ■ FATMAN [12inch]
81年にイアン・アストベリー(現カルト)を中心に結成され、ポジパン御三家の中核として人気を得たSDC。1stシングルにあたるこの曲は、インディー・チャート1位に輝き、後にリリースされるアルバムとは別ヴァージョンとなっている。ダークなサイケデリック感溢れるサウンドに、インディアンの血を引くイアンのヴォーカルが熱い名曲。 |
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SPECIMEN ■ THE BEAUTY OF POISIN [12inch]
ゴシック・クラブBatcaveから飛び出した5人組の2ndシングル。その強烈なルックスからは想像もできないような、ポップでキャッチーなグラム・ロックンロールでゴス系のクラブでは定番の大名曲。B面もかなり良い。このシングルの限定盤には1stシングル"Returning From A Journy"のコウモリ型ピクチャー・レコードが付いていた。 |
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STIFF KITTENS ■ HAPPY NOW [12inch]
Joy DivisionがWarsawと名乗る以前に付けていたパンク・バンドと同じ名を持つ5人組。Crisis Recordからリリースされたセカンド・シングルは、Ian Curtis直系のヴォーカルなど後期JDからの影響も顕著だが、それほどダークというわけでもなく叙情的な側面も見られるメロディックな哀愁ネオ・サイケ。12インチにはデビュー・シングルの"Contempt"も再収録しており、こちらはJD+Sisters Of Mercy系でゴシック色の強い攻撃的なダーク・サイケだ。翌年3rdシングル"Eternal Blue"を残し解散。 |
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THE STONE ROSES ■ SALLY CINNAMON [7inch]
マンチェでおなじみのローゼスだが、彼らのサイケデリック度が非常に高いことは疑うことのない事実だろう。1stシングル"So Young"のほうがマーティン・ハネットのプロデュースということでここに相応しいかもしれないが、この2ndシングルのほうが明らかに名曲なのでこちらを。サイケデリックなギター・サウンドの上に甘いメロディを乗せるというスタイルは、このシングルで完成されたといえる。B面もかなりの名曲。 |
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SUNGLASSES AFTER DARK ■ MORBID SILENCE [12inch]
ヴォーカルのBallie、ギターのDavid、ヴァイオリンのSimon、ドラムのMarkで結成。バンド名はThe Crampsの曲名が由来。唯一のアルバム"The Untamed Culture"には未収のデビュー・シングルは、Andi Sex-GangのプロデュースでCherry Red傘下のAnagram Recordsからリリースされた。タイトル曲はSex Gang Childrenの"Sebastiane"タイプのスローな暗黒バラードでフロア向きではないが、12インチのみB面に収録の"Hell-Hag Shuffle"が超強力なゴス・サイコビリー・チューン。 |
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