Since Yesterday Today vol.9
【 ★★ Young At Heart ★★ vol.2 Set List 】

DJ's are...

Ogappi (Moon The Child)

NABE3 (カタチカフェ)

Conta (80's ROMANCE)

■Guest DJ
Amabile (80's ROMANCE)

「ポストモダニズムの再自覚──ネオアコ/ギターポップというロック」

 まずネオアコースティック/ギターポップという語をもってある傾向の音楽をくくっているのは日本だけであろうということ。それでもジャンルとして認識されているのはそこに共通の感覚があるからこそであり、それがいったいどのようなものであるかを考えることが、前回そして今回二回目の開催にいたった「Young At Heart」の自分なりの選曲に際し明示せねばならない前提としてあった。そこで聴衆がネオアコ/ギターポップに見出しているであろう共通項を挙げてみた。
 ・パンク以後
 ・D.I.Y.
 ・ギター・オリエンテッド
 ・歌心
 ・青春
 このうちギターの音色の瑞々しさや魅力的な歌およびそれらがもたらす青春の香りといった要素はサウンド・クリエイトの結果もたらされるものなので、ここでは主に時代精神と創作態度について考察してみたい。

 近代の企てがカントのいう「真・善・美」の独立にあるとすれば、それをもう一度シャッフルするという議論がポストモダンで、先進諸国における楽天的未来観が破綻をきたした状況を反映し、新様式の追求ではない様々な様式の結合として芸術のあり方も変容したわけだが、そもそもロックという音楽はその寄せ集め的雑食性からも、創造性を発揮し始めた時期('60年代後半)からも、生来ポストモダン的状況を体現していたといえるかもしれない。だがロックという一ジャンル内での変遷はその歴史の浅さもあり、性急に進化論的価値形成をされてきた面もある。
 ならばモダニズム的属性からの離反こそ、その企図を相対化するものとして必要とされよう。すなわちヒエラルキー的差別を遠ざけ、異種性を受容し、鑑賞者の存在を認識し、反ブルジョワジーであること、換言するとポストモダンであることへの更なる自覚である。このことを実践していたのが、ネオアコを含むニューウェーヴやヒップホップ、テクノ/ハウスといった音楽なのだ。
 D.I.Y.とは手作りということだが、ここで指向されるのは大手資本的でない、つまりアンチ・スターシステムということであり、表現者の超越的個性やカリスマ性の否定である。なぜならこれら唾棄すべき要素こそ聴衆と表現者との乖離、ディスコミュニケーションの要因だからである──例えばスミスが当初周到にスタジアムバンド化を忌避しようとしていた姿勢を想起してみてもよい(ただしモリッシー自身はカリスマ傾向があったが)──。するとネオアコ/ギターポップのミュージシャンにみられる等身大で仲間とのつながりを重視する姿勢や、アレックス・チルトンにある種のだささの美学を見出すような価値観の意義がわかる。ニューウェーヴ以前はこうした考えは等閑視されていたし、今も決して多数派ではない。なぜかといえばこのような態度は反ブルジョワジーだからである。レコード会社などの大資本、スター志向のミュージシャン、それを支えるジャーナリズムという保守三位一体にとっては好ましからざる事態に相違ない(百万枚を売上げるミュージシャン一人のほうが、1万枚しか売上げないミュージシャン百人より望ましいというわけだ)。ネオアコがその親しみやすい音楽性のわりには大衆的支持を勝ち得ているとは言えない理由もそこにある。しかしこのスター志向でないということは、純粋に音楽的であろうとする態度にとっては追い風である。ネオアコ/ギターポップがその呼称とは別に、かなり多岐にわたった音楽性を有していることは、その世界に親しんだものならば大いに感じるところであろう。スターシステムは突破力を持っていると同時に急激な保守化を促す。高値安定を求めるならば音楽的実験などという賭博めいたことに手を出したがらないのは当然なのだから。もちろんメジャーであるからこそ持ちえたクリエイティヴィティという例もあるが(ビートルズ、ピンク・フロイド、トッド・ラングレンなど)。
 ロックが宗教のメタファーとして語られることは、そのような意味でも示唆的である。一見ピューリタン的教義の抑圧からの開放という側面などから、反キリスト教的ともみられるロックであるが、その仕組みはまことにもって宗教的である。スターという教祖とそれに従う信者たるオーディエンスがミサたるコンサートに集い、抑圧されたエナジーを解放する。一種の新興宗教なのだ。そしてそれはどんどん肥大化する。だがそれはロックという音楽の停滞を招くことにつながる。なぜなら教義さえ守っていれば救われるという思いにいたるからである。なお、こうしたロックの魔力に疑問と苛立ちを感じたのがジム・モリソン(ドアーズ)であり、そのロックの死の儀式たるパフォーマンスを受けて、ロックが宗教であることを自覚した上での表現にいたったのがパティ・スミスである。いずれにせよロックをスターに出会う透明なただの形式ではなく、音楽そのものとして聴かせるための試行錯誤であり、その意味でもネオアコ/ギターポップは真摯な取り組みという面をもっていたのである。彼らがスタジアムバンド化しなかったことは当然の帰結とも言え、また幸いであった。
 ネオアコの代表的アーティストとされるアズテック・カメラやオレンジ・ジュースは(主としてロンドンにおける)パンクの終息を横目に登場したわけだが、そのパンクはロックに死を宣告したムーヴメントとして認識されることが常である。だがその内実は先述したように閉塞状況への打破の動きは既に起こっており、終わったものに後付けで認定をしたかたちである。しかも彼らはスター志向であった。そして音楽的にはガレージロック・リバイバルに近い。ロックをバンド形式のアンサンブルにより紡がれるサウンドとして考えた場合、極限まで高められることによってある種の完成を迎えてしまうというジレンマを孕んでいることは想像に難くない。もちろんそうした音楽の到達点は高く評価されてしかるべきものではある(例えばキング・クリムゾン)。しかしその後のロックのあり方としては本来のポストモダニズムを再認識する必要がある。過渡期に位置したパンクはさしずめアンサンブルについて判断を停止していたといえる。そしてアンサンブル的完成を脱構築することによって、それまでとは異なるロックのあり方(字義通りのポスト・ロック)を模索した動向の最たる例は、ネオアコの祖ともいうべきベルベット・アンダーグラウンドらのニューヨークのアートロック系ミュージシャンであろう──彼らがときにニューヨークパンクと称されることはこの問題を必要以上に複雑にしてしまっている──。ネオアコの価値観として重要なのは、このアンサンブル的にあえて完成しないということを独自に昇華したこと、そして参照された豊かな音楽性である。ポストである以上パンクが訴えるようなタブラ・ラサから始めることは不可能なのである。
 そもそもロックという音楽がポストモダン性を発揮するのはライヴよりスタジオである。クラシックやジャズがアンプラグドでライヴリーであるのに対し、ロック誕生時から前提としてあったレコード、そしてともに進化し続けた録音技術は、自ずとロック(及びそれ以降のポピュラー・ミュージック)を“録音されたもの”という表現形体にこそその本質があるという存在にした。録音は記録として以上の演奏と等価な表現行為としてあるのだ。その方向性を決定づけたのはビートルズであり、ブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)であり、あるいはフィル・スペクターであろうか。もし彼らがいなければ、レコードはライヴの予習としての側面しかもたなかったかもしれない(残念ながら今でもそのようなものが散乱しているが)。といってもこのことはトラック数が多ければ、ハイファイであればあるほどよいという意味ではない。その音楽にあった録音方法を選択するということであり、だからこそネオアコ/ギターポップの幅広い音楽性は瑞々しいサウンドとしてディスク内に凝縮しえたのである。
 このようにネオアコ/ギターポップというロックが我々に示唆しているのは、“音楽的に選択する”ことの重要性であり、それは強い意志と、深い思い入れという流行に左右されない姿勢がもたらすものである。表現欲と自己顕示欲とは自ずと峻別されてしかるべきなのだから。
 
    ↓

 で、実際の選曲ですが上記のことを踏まえた上で、メインとなるアーティストは他のDJ諸氏が鋭意スピンすることは間違いないと安心していた(笑)ので、いつもながら補完的スタイルに終始いたしました。いわく、年代、国や地域にあまり偏在がないよう心がけた次第です。なお文字数の関係で僭越ながら拙セットについてのみ掲載で申し訳ありません…。

カタチカフェマスター

■カタチカフェマスター (1st)
【Chamber Rock】
1. Sting O'Luv / Wondermints ('98)
2. God Only Knows / The Beach Boys ('66)
3. Dolphin Song / Flipper's Guitar ('91)
4. Broken Arrow / Buffalo Springfield ('67)
5. The Suspention Bridge At Iguazu Falls / Brokeback ('02)
6. Cookie Bay / High Llamas ('99)
7. People Do It All The Time / Stereolab ('99)
8. So Shy / Sam Prekop ('99)
9. Race For The Prize / The Flaming Lips ('99)
1のワンダーミンツはブライアン・ウィルソン来日公演のバックも努めたアメリカは西海岸のマニアな3人組。パパパ♪ 2はビートルズに刺激され、バーバンクに比肩しうるトータル・アレンジの傑作として世に問われた『ペット・サウンズ』より。3のイントロの元ネタ。続く4も3の元ネタ。スティーヴ・スティルスやニール・ヤングが在籍したことで知られるフォークロックの代表グループ。日本のリスナーにははっぴいえんどの源流として記憶されてしかるべきかもしれません。スタジオ芸術。5はトータスのダグラス・マッカムとシカゴ・アンダーグラウンドのノエル・クッパースミスのベーシスト二人組ユニットです。この曲はトータスのセルフ(?)カバーで、アルバム『ルックス・アット・ザ・バード』より。ちなみに魅力的なジャッケット・イラストはシー・アンド・ケイクのエリック・クラリッジによるもの。6は元マイクロディズニーという紹介も今は昔、アイルランド生まれのショーン・オヘイガン率いるハイ・ラマズ。多岐にわたる音楽が参照されていて最も今日的なロックの形体といえましょう。パパパ♪ そのショーンも制作に参加している7はステレオラブ。もはやエレクトリックやアコースティックという区別も無効にするスタジオワークによる等価値化。プロデュースのジョン・マッケンタイア(トータス/シー・アンド・ケイク)は今日のロック界最重要人物の一人。パパパ♪ そしてもう一方の雄が8のプロデュースを担当したジム・オルークなのは疑いのないところ。この曲を含むサム・プレコップ(シー・アンド・ケイク)の初ソロアルバムはジムの最高プロデュース作かも。意識的に自覚的に計算されて作られたネオアコースティックという趣き。パパパ♪ 9はオクラホマのガレージロックバンド……だったのはかつての話で今や録音に自覚的な優れて室内楽的ロック。
■OGAPPY (1st)
1. Serious Drugs / BMX Bandits ('93)
2. Marquis Of Sadness / Momus ('91)
3. Ballad Of The Times / Everything But The Girl ('85)
4. Forever / The Hit Parade ('88)
5. Return To Yesterday / The Lilac Time ('87)
6. Way Out / The La's ('90)
7. Don't Tell Your Mother / The Sundays ('90)
■Conta (1st)
1. The Start Of Something / Voxtrot ('05)
2. Mad Mad World / The Arcadians ('87)
3. The Camera Loves Me / Would-Be -Goods ('88)
4. The Ruling Class / Anthony Adverse ('86)
5. Everything With You / The Pains Of Being Pure At Heart ('08)
6. Bible Dreams / The Wild Swans ('88)
■■カタチカフェマスター (2nd)
【Love The Reason】
1. Sunday Mornin' / Margo Guryan ('66)
2. Flipside / Adventures In Stereo ('97)
3. I Helped Patrick McGoohan Escape / The Times ('82)
4. Keep On Running / The Spencer Davis Group ('65)
5. Babybabybaby / Goldstoned ('99)
6. Tonto Corazon / Cola Jet Set ('08)
7. This Feeling Called Love / Hollywood Freeway ('73)
8. I Love You / Pico ('72)
9. What's Going Down ? / Edwin Moses ('99)
10. Celebrate (The Day After You) / The Blow Monkeys featuring Curtis Mayfield ('87)
1はボストン大学作曲科卒の才女マーゴ・ガーヤン唯一のアルバムより。ジャズ・ロック的サウンドにウィスパー・ヴォイスという組み合わせがソフトロック♪ この曲はスパンキー&アワ・ギャングに提供してヒットしました。2はプライマル・スクリームの1stのサウンドの中軸を担っていたジム・ビーティーが、スパイリアXの後に作ったいよいよもって流行とは無縁の作品。名前とは裏腹のモノラル寸前のサウンド及び過去音源サンプリングが醸し出す雰囲気はまさに60'sテイスト。3はエドワード・ボール率いるタイムスのネオモッズ期の作品。引用の織物によってうみだされた60'sフィーリング! 4は3の元ネタです。元祖天才少年スティーヴ・ウィンウッドをフューチャーした最高にソウルな白人バンドなわけです。5はドイツのスタイル・カウンシル(笑)。ネオ・ネオモッズ。モータウンな香りが60'sフレイヴァー! 6はスペインの最新バンド。ソウルなサウンドとスペイン語は相性よいです。パパパ♪ 7はキング・オブ・ブリティッシュ・ハーモニーことトニー・リヴァースがそのセンスをいかんなく発揮して作ったソウル・トラック! 8は日本初のソフトロック・バンド、シング・アウトの樋口康雄のソロ作品。15歳でNHKのフルバンドのアレンジャーをしていたという天才少年で、このときも若干19歳! 特筆すべきはそのサウンドが、時代の様相に反して全くフォークの影響を受けていないことです。日本のロジャー・ニコルズとの評にも納得。9はあぁカーティス・メイフィールド大好きなんだなというのが痛いほど伝わってきます。70'sソウル! で、そのカーティスをフューチャーしたブロウ・モンキーズ。ポール・ウェラーもそうですがカーティスは多くのネオアコ/ギターポップ系のアーティストに敬愛されてますね。
■■OGAPPY (2nd)
1. She Haunts / Biff, Bang, Pow! ('88)
2. Barfly / Superstar ('92)
3. (You're) Safe in Your Sleep (From This Girl) / My Bloody Valentine ('87)
4. Million Tears / The Pastels ('84)
5. Locked Out Of The Love-In / One Thousand Violins ('87)
6. The Man Who Paints The Rainbow / Television Personalities ('89)
7. Everything Flows / Teenage Fanclub ('90)
8. Superstar / Velvet Crush ('91)
■■Conta (2nd)
1. Cool Guitar Boy / Heavenly ('90)
2. Nobody's Twisting Your Arm / The Wedding Present ('88)
3. Going To Heaven To See If It Rains / Close Lobsters ('86)
4. The Well Of Lonliness / McCarthy ('87)
5. History Burns / The Railway Children ('87)
6. Can't Get There From Here / R.E.M. ('85)
7. Never Been To Texas / Power Of Dreams ('90)
8. The Size Of A Cow / The Wonder Stuff ('91)

■Amabile (1st)

1. Ain't Bin To Music Shool / The Nosebleeds ('77)
2. Here Comes The Summer (Single Version) / The Undertones ('79)
3. (Do) The Hucklebuck / Coast To Coast ('81)
4. Pain In The Neck / The Larks ('87)
5. We There Kings Of Orient Aren't' / Jamie Wednesday ('86)
6. My Trumpets / Eggstone ('92)
7. Rosemary / Dislocation Dance ('82)
8. Sorry For Laughing / Josef K ('81)
9. The Day The Rain Came Down / Felt ('85)
10. High / Choo Choo Train ('88)
11. Baby's Coming Back / Jellyfish ('91)
12. We Are Each Other / The Beautiful South ('92)

■■■カタチカフェマスター (3rd)
【Teenage High】
1. Principal Punishes Students With Bad Impressions And Tired Jokes / Jad Fair & Yo La Tengo ('98)
2. Near To You / Jad Fair & Teenage Fanclub ('02)
3. Why Should I Pretend ? / Boyfriend ('93)
4. Ask / Gigolo Aunts ('94)
5. Teen Age Riot / Sonic Youth ('88)
6. Sixteen / Sebadoh ('97)
7. Teenage Superstar / The Vaselines ('89)
8. Teenage Head / Supersnazz ('92)
9. Teenage Caveman / Beat Happening ('92)
1はハーフ・ジャパニーズのジャドとヨ・ラ・テンゴの、2は同様にティーンエイジ・ファンクラブとのジョイントです。ジャドのへろへろ声はバンドのサウンドを凌駕してしまいますね。他にパステルズとも一緒にやってます。これらネオアコ/ギターポップのバンドとの連帯意識も強いジャドですが、どうも名前に反して日本では人気があまりないみたい。爽やかさがないからですかね。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやビッグ・スターといったその源流としてある音楽に対する共通理解がなされていないのでしょうか。ザンネン。ちなみにジャケットの絵もジャド。3はティーンエイジ・ファンクラブの弟分的バンドです。4はボストンのパワーポップ・バンドで、もちろんスミスのカヴァー。5はインディーズ時代の傑作、『デイドリーム・ネイション』より。ジャケットのロウソクの絵はゲルハルト・リヒター(現代ドイツを代表するアーティスト)! 6セバドーのルー・バーロウは元々ダイナソーJr.の一員でした。こちらはより宅録的性格が強いユニットです。その幅広い音楽性は、例えば別プロジェクトのフォーク・インプロージョンなどを聴いてもらうとよくわかります。7は説明無用なアノラック代表バンド。崩壊寸前のアンサンブル。8は日本のバンドですがサブポップからもレコード出してます。9はアメリカにおけるアノラックたるロウファイ・サウンドを体現しているバンド。パステルズやニルヴァーナへの影響大ですが、やはり爽やかさに欠けるためか日本では同等に聴かれていないようで。またまたザンネン。
■■■OGAPPY (3rd)
1. Avenue / Saint Etienne ('92)
2. Jacob's ladder / The Monochrome Set ('85)
3. Velocity Girl / Primal Scream ('86)
4. The Boy Wonders / Aztec Camera ('83)
5. Sugar Bridge (It Will Stand) [7inch Version] / The Bluebells ('83)
6. Camera ! Camera!Camera![Guitar Pop Version] / Flipper's Guitar ('90)
7. When It Started To Begin / Nick Heyward ('83)
8. Hey There Fred / The Pale Fountains ('84)
■■■Conta (3rd)<パパパ>
1. Neighbours / Shack ('95)
2. Who Loves The Sun / The Velvet Underground ('70)
3. Your're My Ambulance / The Weather Prophets ('86)
4. We're Not Deep / The Housemartins ('86)
5. Stop Killing Me / The Primitives ('87)
6. My Precious Valentine / Ripchord ('09)
7. Mad Jack / The Chameleons ('86)
8. Ask Johnny Dee / The Chesterfields ('87)
9. You And Me Song / The Wannadies ('95)
■■Amabile (2nd)
1. When Loves Breakdown (Single Version) / Prefab Sprout ('84)
2. Unkiss That Kiss / Stephen Duffy ('85)
3. Sense / The Lightning Seeds ('92) - Terry Hall ('94)
4. Friday I'm In Love / Nena ('07)
5. Hands Across The Ocean / The Mission ('90)
6. Solid Gold Easy Action / The Fratellis ('06)
7. John I'm Only Dancing (Previously Unavailable Versions) / David Bowie ('72)
8. Young Savage / Ultravox! ('77)
9. Sheena Is A Punk Rocker (Single Version) / Ramones ('77)
10. There She Goes / The Boo Radleys ('93)
11. (Don't Let Your) Start A War / The Pale Fountains ('84)
12. Town And Country Blues (Edit) / Jim Jiminee ('88)
13. Driving Away From Home (Jim's Tune) / It's Immaterial ('86)
■■■■カタチカフェマスター (4th)
【N'Ecoute Pas Les Idoles】
1. David Watts / The Kinks ('67)
2. It Ain't So / The Keys ('81)
3. Built Like A Car / Mighty Mighty ('87)
4. Make Out Club / Unrest ('93)
5. I'm Still Waiting / The Haywains ('91)
6. Love Athena / The Olivia Tremor Control ('93)
7. Tidal Wave / The Apples In Stereo ('96)
8. Curtain / Sportsguitar ('94)
9. Sunday Morning / Linus Of Hollywood ('99)
10. Cheekbone / Pinko Pinko ('96)
11. Wake Up, Girls / Pretty Chat ('97)
1キンクスは不思議なバンドです。これだけビッグネームで有名な曲も多いのに売上はイマイチ(笑)。そしてモンタレーのような巨大ロックフェスと無縁。やはりレイ・デイヴィスは純音楽的でありたかったのでしょう(例えばブライアン・ウィルソンのように)。この曲はニューウェーヴ世代にはジャムによるカヴァーで知られています。収録アルバムは『サムシング・エルス』。従来CD化の際にはステレオ・マスターが施されていましたが、やはりここはオリジナルのモノラルで。2の60'sテイストは早すぎたラーズといった感じ。プロデュースはジョー・ジャクソン。3はギターポップ界の有名プロデューサー、ジョン・A・リヴァースによるもの。C86組らしいジャングリーでキャッチーな初期の名シングル。4は4ADからのリリースですがアメリカのバンドです。しかしファクトリーのバンドのカヴァーばかりを収めた作品や、マリン・ガールズのカヴァーをリリースするなど、さもありなんという感じ。現在はエアー・マイアミというグループになっています。5はブリストル出身のジャングリー・ポップ・バンド。ヴォーカルはインド人らしいです。6と7はジョージア州アセンズの注目レーベル、エレファント6を代表するバンド。ありとあらゆる音が創作の素材として等価という姿勢は、ハイ・ラマズやトータスといった他の現代的なバンドにも共通してみられるポストモダン的要素です。8はスイスのガジェット・ポップ・ユニット。『フェード/クリシェ』は名盤ですが、なぜかギター・ポップとして紹介されることがないようです。ザンネン。9はハリウッドのライナスというそのまんまなユニット(本当はフロリダ育ち)。曲はもちろんマーゴ・ガーヤンのカヴァーで、アルバムでは本人参加の曲も収録。60's愛に溢れてます。10はスウェーデンのブラー(笑)ことピンコ・ピンコのパワー・ポップ・チューンで、11はそのカヴァーですが、エンジニアが同じ人なのでサウンドがほぼ一緒です。とはいえ日本語女の子ヴォーカルは際立ってましたでしょうか。プリティ・チャットとは当時アイドル界の一潮流であったチャイドルによるユニットです。メンバーは野村佑香、前田愛、浜丘麻矢、大村彩子。
■■■■OGAPPY (4th)
1. Somebody / Depeche Mode ('84)
2. Darklands / The Jesus & Mary Chain ('87)
3. Love Vigilantes / New Order ('85)
4. William, It Was Really Nothing / The Smiths ('84)
5. David Watts / The Jam ('78)
6. Crocodiles / Echo & The Bunnymen ('80)
7. Push / The Cure ('85)
8. Home And Dry / Pet Shop Boys ('02)
■■■Amabile (3rd)
1. Born To Lose / Soft Cell ('84)
2. Sally MacLennane / The Pogues ('85)

■■■■Conta (4th)
1. This Is Pop / XTC ('78)
2. The Sound Of Summer / Candidates ('94)
3. Pin Your Heart To Me / Nikki Sudden & Dave Kusworth Jocobites ('85)
4. Rent / The Triffids ('88)
5. Bitter / Lush ('90)
6. Waking Up / Elastica ('95)
7. Frederick / The Patti Smith Group ('79)
8. Set Me Apart / Lotus Eaters ('84)
9. Quizmaster / Julian Cope ('83)
10. Evangeline / The Icicle Works ('87)
11. The Draize Train (taken from "Rank") / The Smiths ('86)
12. Bachelor Kisses / The Go-Betweens ('84)
13. Felicity / Orange Juice ('82)
14. Hang-Ten! / The Soup Dragons ('86)
15. Promises / Buzzcocks ('78)
16. I Fought The Law / The Clash ('79)
17. Obscurity Knocks / The Trash Can Sinatras ('90)
18. Thank You / The Pale Fountains ('82)

ending.
Goodbye Lucille #1 / Prefab Sprout ('85)


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