Private Single Collection C to E

CAMBERWELL NOW ■ GREENFINGERS [12inch]

side A

Greenfingers

side B

Mystery Of The Fence
Know How
Element Unknown
'87 INK

チャールズ・ヘイワードがThis Heat解散後に結成したグループの3rdシングル。ディス・ヒート時代の超絶ドラミングはそのままに、サウンドは緻密に進化しつつもポップになっている。アグレッシヴに上下する研ぎ澄まされたメロディーとビートが躍動する大傑作ナンバー


CARCRASH INTERNATIONAL ■ THE TITLE TRACK FROM THE WHIP [12inch]

side A

The Whip

side B

The White Hotel
The Whip (Mad Mix I)
The Whip (Mad Mix II)
'83 CRAMMED DISCS
Produced by DAVE ROBERTS


元Sex Gang ChildrenのベーシストDave Robertsを中心に結成。Crammed Discsからリリースされた1stシングルは、デイヴが企画したゴシック系コンピ"The Whip"に収録した自身のプロジェクトDave Sex Gangのナンバー"The Whip"の再録で、デイヴとほぼ同時にSGCを脱退したNigel Prestonがドラム。イントロからストリングスを配してヴォーカルをクッキリ際立たせたアレンジは、オリジナルを凌ぐカッコよさ。B面にはリミックスのMad Mixを2ヴァージョン収録。本作を経てナイジェルはDeath Cultへ加入する。


CARE ■ MY BOYISH DAYS (DRINK TO ME) [12inch]

side A

My Boyish Days (Drink To Me)

side B

An Evening In The Ray
A Sad Day For England
'83 ARISTA
Produced by KINGBIRD

リヴァプール・ミュージック・マフィアの2人、元Wild Swansのヴォーカルだったポール・シンプソンと元Big In JapanにしてOriginal Mirrorsのイアン・ブロウディが作り上げた1stシングルは美しくメロディックな極上のリヴァプール・ポップ。7インチはエディット。2ndシングル"Flaming Sword"も本作に並ぶ名曲。


CLAIR OBSCUR ■ SMURF IN THE GULAG [12inch]

side A

Smurf In The Gulag

side B

Le Cheminement Du Pelerin
La Ballade Des Gens Heureux
'86 CATHEXIS RECORDINGS
Produced by ALAN PAINCHAUD, CLAIR OBSCUR

ヴォーカルのChristophe DemartheとギターのNicolas Demartheを中心に結成。82年に自主制作のカセット"La Cassette Noir"でデビューする。その後2枚のシングルを経て、85年に正式な1stアルバム"The Pilgrim's Progress"をリリース。3枚目のシングルとなる本作は、重厚なサイキック・ダンス・ビートに冷ややかなシンセが美しく響く暗黒ゴシック・デス・ディスコ。フランスのVirgin Prunesと呼ばれた彼らの本領がフルに発揮された名曲だ。


CLOCK DVA ■ 4 HOURS [7inch]

side A

4 Hours (Remixed)

side B

Sensorium (Remixed)
'81 FETISH RECORDS
Produced by CLOCK DVS, KEN THOMAS

Human Leagueの前身にあたるThe FutureのメンバーだったAdi Newtonを中心に78年シェフィールドで結成。80年にThrobbing GristleのIndustrial Recordsからのカセット"White Souls In Black Suits"を経て、正式な1stアルバム"Thirst"をリリース。アルバム収録曲にリミックスを施したこのファースト・シングルは、サイケデリックなリフを刻むギターと歪んだ電子音に呪術的なヴォーカルが絡むポスト・パンク・チューンだが、サウンドの質感は意外なほど叙情的でポップ。


COCTEAU TWINS ■ AIKEA-GUINEA [12inch]

side A

Aikea-Guinea
Kookaburra

side B

Quisquose
Rococo
'85 4AD
Produced by COCTEAU TWINS

3rdアルバムリリース後の5thシングルにあたるこの曲は彼らのシングルの中でも最上級の美しさを持った1枚。23 Envelopeが手がけたジャケットのデザインもシンプルながら素晴らしい。エリザベスの天上の声にもますます磨きがかかってきたよう。その高貴な存在感は唯一無比。


COLIN NEWMAN ■ INVENTORY [7inch]

side A

Inventory

side B

This Picture
'81 BEGGARS BANQUET
Produced by MIKE THORN

Wire解散後にリリースされたコリン・ニューマンの1stソロアルバムからの2ndシングル。B-Movieも手がけたマイク・ソーンがプロデュースだけでなくシンセも演奏。アルバムとは別ヴァージョンで、このシングル・ヴァージョンのほうがよりカッコイイ。ねじれたメロディーがハイ・テンションに疾走する暗黒ディスコ・サイケ・ポップ


CRISPY AMBULANCE ■ LIVE ON A HOT AUGUST NIGHT [12inch]

side A

The Presence

side B

Concord Square
'81 FACTORY BENELUX
Produced by MARTIN HANNET

ファクトリーからの2ndシングルに続いてファクトリー・ベネルクスからリリースされた3rdシングル。この画像だとわかりにくいかもしれないけれどジャケットが最高に美しい。プロデュースがマーティン・ハネットということもあり、完全なJDフォロワー的なサウンド。サイケデリックなギターが鳴り響くA面も悪くないが、JDの名曲"Transmission"も彷彿させるビートニックなB面がいい。


CROWN OF THORNS ■ KINGDOM COME [12inch]

side A

Kingdom Come
Guns In The Name Of God

side B

Gone Are The Days
The Treatment
'83 ILLEGAL
Produced by
Richard Mazda (sideA1 sideB2) Rikky Sylvan & Crown Of Thorns (sideA2 sideB2)

自主レーベルからリリースの"Stuck In The World"に続く2ndシングル。タイトル曲とB1がとにかく素晴らしい。哀愁のキーボードとサイケデリックなギター、叙情的なメロディと見事な三位一体の攻撃を仕掛けてくる。ラスト・シングルではエレポップにシフトしてしまったが、もう少しこのサイキック路線で続けてほしかった。


THE CROWS ■ REDMAN [12inch]

side A

Redman

side B

The Love You Run
Somewhere East
'87 RAVIN'
Produced by
THE CROWS & PETE HAIGH

初期U2タイプの疾走&熱唱系ネオサイケ。サックスが導入されていることから初期サイケデリック・ファーズな雰囲気もある。しかし彼らがよかったのはこの時期までで、後に当時流行していた?サイケからのハードロックへの転身を図り失速していく。


CULT ■ SHE SELLS SANCTUARY [12inch]

side A

She Sells Sanctuary (Long Version)

side B

The Snake
No. 13
'85 BEGGARS BANQUET
Produced by STEVE BROWN

サザン・デス・カルト、デス・カルト、そしてカルトとどんどん名前を短くしていき、ついにブレイクを果たしたカルト名義の2ndアルバムからの先行シングル(通算4枚目)。SDC時代はポジパン御三家の急先鋒として活躍していたが、このシングルではポジパンから完全に脱却し、メロディックなサイケデリック・サウンドに進化した。次のシングル"Rain"も名曲だったが、以降突然ハードロックに転身しゴシック・ロックの欠片もなくなってしまう。


THE DANSE SOCIETY ■ WAKE UP [12inch]

side A

Wake Up

side B

The Seduction
Arabia
'83 ARISTA
Produced by KINGBIRD

当時はポジパン御三家の1グループとして紹介されていたが、他のグループ(Sex Gang Children、Southern Death Cult)とは明らかに音楽性が違っていて、冷たい響きのシンセを主体としたダンサブルなサウンドだった。名盤"Heaven Is Waiting"にも収録されている本作はメジャーに移籍しての5thシングルで、プロデュースはなんとキングバードことイアン・ブロウディ。もっとダークだった初期の方が評価は高いかもしれないけれど、ぼくはディスコでも踊ったメジャー期が最高に好き。


DEAD OR ALIVE ■ NUMBER ELEVEN [7inch]

side A

Number Eleven

side B

Namegame (Live Version)
'81 INEV
Produced by DEAD OR ALIVE

イアン・ブロウディがプロデュースを手がけた1stシングル"I'm Falling"に続く2ndシングル。前作よりシンセの比重が増してきているけれど、まだ暗黒度はかなり高い正真正銘のダークサイケ。ピートのヴォーカルも鬼気迫るものがあり、圧倒的なテンションで迫ってくる。グルグルうねるような冷たいキーボードの響きも本当に素晴らしい。


DEATH IN JUNE ■ HEAVEN ST. [12inch]

side A

Heaven St.

side B

We Drive East
In the Night Time
'81 NER

自ら主催するレーベルであるNERからの1stシングル。2ndプレスのジャケットは白だったらしい。ゴス色が強く宗教っぽいイメージの彼らだが、曲によってはフォーキーでポップな一面も。この曲もサウンドはダークだがメロディ自体は悪くなく哀愁すら漂う。後にストロベリー・スウィッチブレイドのローズも加入していた。


DOLE ■ RUMROAD [7inch]

side A

Rumroad

side B

The Wreckaway
'85 PLAY IT AGAIN SAM
Produced by ADRIAN BORLAND

ヴォーカルのRemy WilliemeとギターのMichel Biverを中心に81年ベルギーで結成。83年にPlay It Again Samから4曲入り12インチ"Small Town"でデビューして3枚目のシングルは、The SoundのAdrian Borlandがプロデュースを手がけた唯一のアルバム"The Speed Of Hope"にも収録。エイドリアン・ボーランドの手により、サイケデリックなギターとサックスを強調したネオ・サイケ寄りのサウンドにシフトした。その後、アルバムから"Slumberland"をシングル・カットして解散。


DORMANNU ■ DEGENERATE [12inch]

side A

Degenerate (Club)

side B

Degenerate (Radio)
Walks In Shadow
'85 MIDNIGHT MUSIC
Produced by NICK RALPH & DAVE ROS

83年にIlluminated Recordsからのシングル"Powered Lover"でデビューしたゴシック・バンド。バンドとSimon Boswellの共同プロデュースによる2ndシングルは、パーカッションの効いた重厚でプリミティヴなビートにノイジーなギターが絡むKilling Jokeタイプの暗黒ディスコ・ファンク。85年に唯一のアルバム"Return Of Quebec"を残し解散後、Mark Tinleyは弟のAdamと元SpecimenのJohnny SlutでDiskord Datkordを結成。その後、マークの協力を得てアダムはAdamskiとしてヒットを飛ばす。


ECHO AND THE BUNNYMEN ■ THE PUPPET [7inch]

side A

The Puppet

side B

Do It Clean
'80 KOROVA
Produced by THE CHAMELEONS

1stアルバムと2ndアルバムの間にリリースされたアルバム未収3rdシングル。B面は1stアルバムの付録として収録されていた7インチから。初期のシングルとしては個人的に最も評価する1枚。タイトル曲も名曲なのは言うまでもないけれど、なんといってもライヴでクライマックスによく演奏されていた"Do It Clean"が超名曲。ネオサイケというジャンルを確立させた彼らの功績はあまりにも大きい。


THE ESSENCE ■ ENDLESS LAKES [12inch]

side A

Endless Lakes

side B

From My Mouth
The Swaying Wind
'85 MIDNIGHT MUSIC
Produced by NICK RALPH & DAVE ROS

ヴォーカルの声だけじゃなく、そのサウンドまでがキュアーに酷似していたオランダ出身の3人組エッセンス。その記念すべき1stシングルは、オリジナリティーがほとんど感じられないくらいキュアーのまんま。しかしこれがじつにメロディックで叙情的な名曲だったりするのだ。


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