80's ROMANCE 30 Times History

1999

1999年9月13日にスタートした80's ROMANCEも04年3月14日5年目でついに30回を迎えます。
ここで4年半30回の歴史を振り返ってみたいと思います。
もちろんスタート当初はまさかこんなに続くなんて夢にも思ってませんでした。
記念すべき1回目は集客こそ88人と名古屋では今でも2番目によかったほどなんですが、中盤まで誰1人としてフロアで踊ってくれず、中盤以降も身内しか踊ってくれないという苦しい状況(というか純粋なお客さんが数名しかいなかったような)。
個人的にもその時期ブームだったテクノ歌謡セットを後半の1番いい時間帯で組むという暴挙に出てしまい、当然誰も踊ってくれるわけはなくこれがしばらくトラウマになってしまうことに(笑)。
さくらダンサーズは何をやってたんだと文句の1つも言いたくなるところですが、最初に踊りだしてくれたのはやっぱりダンサーズだったので何も言うまい。
というわけでこの日がさくらダンサーズ(Chika、ぽんちゃん、うっしー)のデビュー戦でもあったわけですね。
でもこのテクノ歌謡セットをのぞけば、過去の選曲の中でも最高の部類に入るセットだったんじゃないかと今でも思ってます。
ちなみにこの記念すべき好きなレコードのジャケットを並べた1回目のフライヤーは、今でも80's ROMANCE in TOKYOのフライヤーのベースになっています。

1回目が集客、選曲とも悪くなかったはずなのに内容的には失敗といえるもので、終わった直後はもうこれでこのイベントは終わりと考えてました。
でも数日してやっぱりこのまま終わるのは悔しいし、1回目の反省点を踏まえてもう一度チャレンジして、それでダメならもうやめようと2ヶ月後の11月15日に背水の陣で2回目を開催することにしました。
まず1回目のクラブJB'sは名古屋でも大きめのハコでフロアも広かったので、もう少し小さめでフロアに行きやすいクラブでやろうということで、今後80's ROMANCEのホーム・グラウンドになっていくclub buddhaを選びました。
選曲もお客さんの多い中盤は、あまりマニアックなNWはかけないで、80'sでもNWの中でわかりやすい選曲にしようと思い、誰もが知ってそうな有名な曲をかけるように心がけました。

この日は今でも80's ROMANCEの貴重な常連さんの、TERRAさん、TOMOさん、Y君などが初参加してくれて、フロアも初めて身内以外の人が踊り後半のOZ定番ナンバーではかなりバーストする瞬間を体験することができました。
集客としてはじつはこの日が過去最低の38人だったんですが、内容的にはすごく満足のいくもので、間違いなく80's ROMANCEはこの日新たなスタートを切りました。
この日がなかったら80's ROMANCEは2000年に続いてなかったであろう記念すべき1日です。

2000

2000年初頭を飾った3回目にはBitterさん(なんとこの日から皆勤!)、Niwaさん、alessandroさんらが初参加してくれたのですが、TAK-Cの仕事が多忙でDJはぼくとREUの2人だけという異例の事態でした。
レギュラーDJが4人いる今では考えられない状況でしたが、アンダーワールドやモーニング娘。(笑)など新しい曲も交えながらいい選曲ができたんじゃないかと思います。
この日を最後に来られなくなりましたが、前回と合わせて2回東京から来てフロアを盛り上げてくれたLittle Bitchさんのことも忘れられません。

その後は当時東京の人気イベントであった、あのGuitar Pop Jamboleeを名古屋で開催してしまいました。
前座を努めた(苦笑)ぼくとREUのために、TERRAさん、TOMOさん、Y君、Bitterさんも駆けつけてくれてすごくうれしかったです。
200人に迫ろうかというおそろしいほどの集客で、やっぱり著名な人がDJだと違うんだなぁと実感しましたね。
その時は80's ROMANCEでもいつかこれくらいの人が集まってくれたらなんて思ってましたが...

4回目から7回目まではほぼ1ヶ月おきに開催するという無謀なこともしました(汗)。
4回目は特集のなかった最後の80's ROMANCEで、TAK-CもDJ復帰して80's ROMANCEの定期化が確実なものなりました。
そして5回目には現在の80's ROMANCEのベースとなっていく特集が始まりました。
記念すべき最初の特集アーティストはもちろんニューオーダー!今でも80's ROMANCE最重要アーティストはこのニューオーダーだと思います。
イベント中盤に特集アーティストの曲をシングルだけじゃなくアルバム曲も交え、続けてプレイしていくというスタイルが出来上がったのがこの日です。
翌日が平日にもかかわらず、フライヤーを見て何人かの若い人も来てくれてうれしかったですね。
その中の1人に今では常連さんのM君もいました(その後1年くらい来てくれませんでしたが(笑))

6回目のデペッシュ・モード特集にはShujiさん、arareちゃん、7回目のスミス特集にはA子さんの初参加もあり、今ではおなじみの顔触れもかなり揃ってきましたね。
それぞれフライヤーを見て新しいお客さんが来てくれて、特集始めたのは大正解だったでしょう。
とここまで地道に力を蓄えてきた80's ROMANCEですが、ついに8回目のペット・ショップ・ボーイズ特集では初の祝日前の開催。
そしてそれまでお客として参加してくれていたμraがDJとしてデビューという初めてづくしの1日でした。
集客もμraが1人で20人以上も呼んでくれて(今では絶対考えられない)、1回目に迫る86人もの人が来てくれました。
9回目のジャム&スタイル・カウンシルの特集ではHIROさんも初参加してくれて、20世紀の80's ROMANCEは幕を閉じました。

2001

記念すべき10回目の開催で21世紀最初の80's ROMANCEは、満を持してのデュラン・デュラン特集。
いつも3、4人で来てくれるHさんが初参加してくれたのもこの日でした。
10回記念として後半30分にはしばらく封印していたOZヒット曲を解禁して、自分で10回目をお祝いしました(笑)。
そして11回目、12回目と懲りずにまた毎月開催してしまいます。
11回目はエコー&ザ・バニーメン vs U2と「vs」方式を初採用して、現在の80's ROMANCEの完全なベースが出来上がり、今でもこの方式は続いています。
しばらく来ていただけてませんが、この日はゴス、ネオサイケ好きなガーディさんとStellaさんが初参加してくれました。
12回目はGW中ということもあり、若い人を狙ってプライマル・スクリームvsストーン・ローゼスという初めてNWの影響下に誕生したグループを特集しました。
サブタイトルもMADCHESTER RAVE ON!で、選曲も90年前後の曲が多く賛否両論あった特集ですが、AIちゃんの初参加などもありぼくはやってよかったと思ってます。
マンチェ・ブームの衰退期(笑)はロンドンにいたこともあり思い入れが強いというのもありますが、NWから少し離れた特集によって世界が広がりました。
しかしけっこうマンチェのクラブ・ヒット曲かけてたんですが、そういう曲のフロアの反応は悪かったですねぇ(泣)。
結局盛り上がるのはいつもの80's NWというのも実感した1日でしたね。

13回目にふさわしい特集のキュアvsバウハウス&4ADでは翌日が平日にもかかわらず、多くの人がフライヤーを見て来てくれました。
内容的にも過去最もダークな80's ROMANCEだったと思います。
14回目はフジロックにひさしぶりに来日してくれた2回目になるニューオーダーと、そのフジロックとサマー・ソニック参加アーティストの特集。
この夏フェスの特集も新機軸で当然90's以降の選曲も多くなりました。
どうにかして騙して若い人も呼びたいという魂胆が見え見えですね(笑)。

そして超ハードスケジュールですがその2日後の8月14日、80's ROMANCEがついに東京に進出しました!
東京で80's ROMANCEを開催するなんて、開催当初からすると全く信じられない快挙です。
元々は今では東京支部長のかべさんのイベント「Feel Every Beat」にぼくがゲストDJで参加するというところから話は始まったんです。
でもどうせならイベント名に80's ROMANCEを使いたいなぁと思って、一応TAK-Cとμraに声を掛けてみたらすんなりOK。
さらに子供がいるからと思って声を掛けるのをやめておいたREUまで自主的に参戦(笑)。
というわけで80's ROMANCEレギュラーDJが奇跡の全員参加で東京公演に臨むことになったのでした。
その後Feel Every BeatのDJは、結局かべさんとゲストでコスさんの参加のみということで、現実的には80's ROMANCEがメインになったというわけです。
東京初進出でしたがイベントは大成功でした。
80's ROMANCE in TOKYOに関しては、ちゃんとレポートがあるので詳しくはそちらを参考にしてください。

気分も新たに15回目はクラッシュvsラモーンズというパンクな特集。
この日は集客も70人を超えて、この時点で名古屋では80's ROMANCE史上3番目の集客のよさでフロアもバースト。
16回目はついに日本からYMOとジャパンというオリエンタルな特集。
前半ではトラウマとなっていたテクノ歌謡をおもいっきりかけて、長かった呪縛から解放されたのでした(笑)。

2002

02年の最初の80's ROMANCEだった17回目はカルチャー・クラブとデッド・オア・アライヴという今までやってなかったのが不思議なくらいベタな特集。
集客も前回に次いでよく、中盤は大ディスコ大会で盛り上がり個人的にもかなり楽しかったです。
18回目はピート・シェリーとバズコックスの特集。
「テレフォン・オペレーター」しか知らない人に、ピートのよさを伝えたかったんですが、翌日が平日ということもあってあえなく玉砕。
19回目は80's ROMANCEでニューオーダーと双璧をなす人気のデペッシュ・モードとイレイジャーというMUTEな特集。
それまでそんなに反応よくなかったイレイジャーも、この日は外人さんの力も借りて盛り上がってうれしかった日です。
またこの時期の80's ROMANCEのフロアを熱く盛り上げてくれた、葉月さん夫妻の初参加もこの日でした。

記念すべき20回目は初の2部構成でした。
前半はフジロックに来日するペット・ショップ・ボーイズと、おもいっきり90's以降な(笑)ケミカル・ブラザースの特集。
後半は今まで特集した20組のアーティストだけかけるというスペシャルな企画。
タイミングで祝前日じゃなかったんですが、もし祝前だったらかなり集客できたんじゃないかと思える素晴らしい内容だったと思います。
ちなみにこの日はWild Swanで行う最後の80's ROMANCEでした。
そして8月には2回目の東京進出。
タイトルは80's ROMANCE in TOKYO SECOND COMINGと完全に80's ROMANCEのものになりました。
前回の東京公演より集客も増え、いよいよ80's ROMANCEも全国区か?と勘違いするほどでした(笑)。
そしてなんといっても名古屋からTERRAさんとTOMOさんが、駆けつけてくれたこともホントにうれしかったです。

21回目は80's ROMANCE3周年記念としてOZ復活というスペシャルな企画。
名古屋の方はご存知のように80's ROMANCEのベースになっているのは、80年代前半に名古屋にあったNWディスコOZなんです。
この日は初心に戻ってしばらく封印していたOZヒット曲を連発しました。
集客も過去最高の96人で、100人の大台にあと1歩というところまで迫りました。
この記録は1年後の東京公演では更新されますが、名古屋では今でも最高記録です。
当然盛り上がりも過去最高でフロアからは人が溢れ、3周年記念にふさわしい最高のイベントになりました。

22回目と23回目は仕事多忙のためフルにDJできないTAK-Cの代打で、東京支部長のかべさんが名古屋初登場。
22回目は2回目の特集になるスミスと、大好きなアズテック・カメラというギター・ポップな特集。
多分80's ROMANCEに来ている人の99%はスミスの方が好きだと思いますが、ぼくはアズテック・カメラのが好きです(もちろんスミスも好きですが)。
アズテック・カメラはOZで初めて聴いて、ネオアコを知ってはまっていくきっかけになった思い出のサニー・ビートじゃなく思い出のグループなんです。
ギター・ポップ好きな若い人がたくさん来てくれるかと期待したけど、やはり80's ROMANCEにかぎってそんなことはなかった(苦笑)。
ギター・ポップ・ジャンボリーの時のようにはいきませんでしたね。

2003

23回目は初登場のヒューマン・リーグとソフト・セルの特集。
サブタイトルを「Together In Electric Dreams」として、メジャーからマイナーなものまでエレポップをかけまくりました。
ただこの特集の内容では新しい若いお客さんを呼ぶことができず、48人と祝前日としては過去最低の集客に終わる(泣)。

24回目は9回目以来となるジャム&スタイル・カウンシルと初登場ポリスの特集。
翌日が平日ということもあり前回よりさらに集客が減ってしまいちょっとやばい雰囲気。
ジャム&スタカンはいいとして、ポリスはお客さん呼べないと思っていた不安が見事的中(苦笑)。
そんな中同じbuddhaでMODイベントを開催してる人たちが遊びに来てくれたのが救いでした。
25回目は80's ROMANCE史上初の試みで映画「24 HOUR PARTY PEOPLE」の特集。
説明不要のマンチェスター&ファクトリーのファッキン・グレイトな映画。
名古屋での上映終了後1週間ほどしてからのイベントとなりましたが、75人と80's ROMANCE史上4番目となるひさびさの大入りでホッと胸をなでおろしました。
サントラ収録曲はこの日全てかけたわけですが、中盤のジョイ・ディヴィジョン、セックス・ピストルズではひさびさの合唱も起こる。
でのなんといっても圧巻だったのはやっぱりニューオーダーでした。
「Temptation」、「Blue Monday」、そしてラストの「Here To Stay」では4時とは思えないほど最高に盛り上がりました。
そして今では80's ROMANCEのフロアに欠かせないfukikoさんの初登場もこの日でした。

26回目は祝前のbuddhaがとれなかったため、ひさびさに場所を移してRainbow Flagでの開催。
ちょっとわかりにくい場所にあるので集客が心配でしたが、常連のみなさん他のおかげで50人は超え安心しました。
去年の7月と同様この日も2部構成で、前半はブラーとプライマル・スクリームでフジロック&サマー・ソニックの特集。
後半はそのサマソニに奇跡の来日を果たしたDEVOの特集でした。
ブラーとプライマルのおかげで若い人も来てくれて、内容的には前半ロック主体、後半エレポップ主体でバランスのとれたいいものになったと思います。
8月には夏の恒例になった3回目の東京進出。
この日はこれまで最高だった名古屋での96人を超えて、100人にあと1人と迫る99人もの集客がありました。
名古屋のイベントなのに、東京でこんなにお客さんが集まってくれるなんて我ながらすごいなぁと思います。
盛り上がりも過去最高といえるもので、詳しくはまたレポートを見ていただきたいと思います。

27回目は4周年記念ということで、3周年記念同様OZ復活スペシャル。
集客は60人は超えましたが、去年の同じ特集に比べて30人も減ってしまった(汗)。
ただ内容的には3周年記念でかけられなかったOZヒット曲も多数かけられてよかったんじゃないかと思います。
5周年はマンネリ化しないようまた何か違った企画でいくかもしれません。
28回目はひさしぶりのデュラン・デュランと初登場ウルトラヴックスというニューロマな特集。
祝前の集客としては1月と並んで悪かったのですが、やっぱりデュランの「Planet Warth」はこの日のハイライトでしたね。

2004

2004年最初の80's ROMANCEはそれぞれ2回目の特集となるエコー&ザ・バニーメンとストーン・ローゼス。
サブタイルはLiverchester Rave On!でリヴァプールとマンチェスター出身のアーティストを中心でした。
ジャンル的にはネオサイケとマンチェということで、80's ROMANCEでは不人気な(泣)ジャンルの特集だったんですが、なんとか50人を超え今年もまぁまぁのスタートを切りました。
ネオサイケはぼくの早い時間に固めたので当然盛り上がるわけなかったんですが、マンチェの反応が思ったより悪くなかったのでよかったです。
それと最近の傾向として、最後まで残ってくれるお客さんが増えてきたというのがあって、最後にDJするぼくとしては心強いです(笑)。

と過去29回の80's ROMANCEを振り返ってみたわけですが、ホントによく続いてるなぁとというのが正直なところです。
これもずっと通ってくれる常連のみなさんや、フライヤーを見て来てくれるお客さんあってのことです。
そんなみなさんがいてくれるからここまで続けてこれたのです。
DJもみんな年老いてきましたので(笑)、この先いつまで続くかわかりませんが、お客さんが来てくれるなら可能なかぎり続けていきますのでこれからもよろしくお願いします。
30回記念は過去特集した30組のアーティストのみ、8時間かけ続けるというOZ特集にも負けないスペシャルな内容です。
あいにくタイミング的に翌日が平日となってしまって申し訳ないのですが、みなさんといっしょに30回記念楽しみたいと思います。

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